百松沢山―烏帽子岳往復縦走 2024.4.13

メンバー:H千、M木

天候:快晴午後遅くから曇り、風弱く、視界良好、気温16℃(百松沢山北峰)

西野平和霊園5:23―5:55渡渉点(C278m)―6:57宮城の沢川二股(C357m)7:10―9:11奥二股(C750m )9:18―10:13百松沢山(北峰)10:29―12:12烏帽子岳への尾根C980m(ワカンからアイゼンに替える)12:46―13:23烏帽子岳13:50―14:26百松沢山―烏帽子岳コル(C902m)14:39―16:02百松沢山(北峰)―17:35宮城の沢川二股(C357m17:41)―18:47西野平和霊園

登り:8:00 下り:4:57 距離:15,6Km(烏帽子岳往復)

 積雪期の烏帽子岳偵察で正月に木挽き沢から入ったが積雪不十分で途中から引き返した。その後、積雪が安定するまで待ち4月6日西野平和霊園から入山し百松沢山の南峰まで行き、そこで見たのは神威岳―烏帽子岳を結ぶ稜線が多くの雪庇が出ていて迫力があった。また烏帽子岳への圧倒的な稜線は標高差200mで尾根の一部が黒くなっていて威圧的である。そのリベンジを行った。

 前回はスノーシュだったが今回は軽量化を考えワカンとアイゼンを利用したが先週に比べ積雪がかなり少なく林道渡渉点のスノーブリッジが3カ所完全になくなっていたので宮城の沢二股(350m)まで時間を要した。その後は順調で百松沢山北峰に到着、南峰は先週登っているので右を巻くようにして烏帽子岳への尾根に出る。尾根の左(東面)の雪庇に注意しながら烏帽子岳への登りに出る。C980mでアイゼンに履き替えさらに登ると積雪の切れていた所は笹藪であった。薄い藪を5m程を登り右の積雪に出て直上し頂稜にでると一気に視界が開ける。頂稜を300mほど行くと下っているので頂上とした。(頂上の標識は積雪で埋もれていた)

 無雪期であれば頂上の周期は笹で覆われ展望がないがそれらがすべて隠れすこぶる良い。北の手稲山から時計回りで石狩湾、その奥に暑寒別山塊、百松沢山の奥には札幌の市街、支笏湖周辺の山々と隣の神威岳、白老岳、無意根山の右手に羊蹄山の頭が見える。頂稜の先には真っ白な余市岳と良く見えた。

 時間も押していたので20分程で下山開始、途中でワカンに替えて一気に百松沢山北峰に戻るが休憩も少なめで下山を進める。問題の宮城の沢二股の着くと濁った水がかなり増水していた。スノーブリッジのあった地点で渡渉とするが焦りが有ってワカンのまま水に入る。対岸に着く直前1人が転倒全身ずぶ濡れとなってしまった。2つ目は倒木を利用し通過できたが最後は矢張り渡渉と流木を使ってすべての渡渉を終えた。その後も林道を歩き、ヘッドランプを点ける直前に登山口に着いた。(記 H千)

百松沢山(南峰)から左神威岳。右烏帽子岳奥は無意根
烏帽子
岳へは看板の左尾根を登る(4/6撮影) 

百松沢山(北峰)奥は手稲山

烏帽子岳から見る百松沢山 

 烏帽子岳頂稜の先に真っ白な余市岳

烏帽子岳眼下の神威岳

 

十勝岳 2024.4.13

メンバー:P、K林
天候:快晴後時々曇り

6:20 白銀荘集合
6:40 白銀荘出発(スノーシュー装着)三段山ルートへ進んでしまう
8:00 白銀荘に戻り再出発
9:20 1400m付近
10:20 前十勝尾根付近(アイゼン装着)
12:00 1880m付近
13:00〜13:20 十勝岳山頂(2077m)
  1500mm付近までアイゼン→スノーシューで下山
15:00 白銀荘到着

 朝から旭岳が綺麗に見えていたが、すぐに朝霧に包まれてしまい、辺り一面真っ白。上富良野町への道も朝霧に包まれ、見通しの悪い状態が続いたが、白銀荘に到着するころには、すっきりと晴れ、素晴らしいお天気に恵まれた1日だった。
 現地でPさんと合流。二人ともに雪の十勝岳には登ったことがない中での出発。前の人のトレースに辿って一時間ほど進めたところで、三段山と十勝岳は登山口が違うことに気づきまた白銀荘へ引き返す。白銀荘から東へ延びる十勝岳のトレースがあったし、サインボードもあったが見落としていた。地図を見ていたつもりが全く頭に入っていなかった。反省。
 一時間半のロスタイムでまた出直し、先に行く人に十勝岳に向かう人がいたので、ついていくことにした。樹林帯を抜け、沢を超えて、ほどなくすると視界が開ける。Pさんは足取りが軽く、遅れ気味の私を鼓舞してくれ、何とか山頂に立つことが出来た。とても感動した。夏の景色とは全く別世界の雪の造形物が色々あった。稜線の先に見える富良野岳がとてもかっこいい。風が穏やかで全く寒くない。素晴らしいお天気に恵まれた。Pさんには同行してもらって感謝。ありがとうございました。先週S藤ayさんに言われた「読図は事前にしっかりやっておかなければならない」と痛感し、今後の教訓にすること。
 入山者は20名以上で、この時期でも結構な人が登っていて意外だった。山スキーの人もいたがスノーシューで山頂まで行かれている人もいた。(記:K林)

 

富良野岳〜前富良野岳 2024.4.13

凌雲閣〜富良野岳(1911.9m)前富良野(1625m)〜秋雲橋 

メンバー: D嶋(L) 他3名

7:16凌雲閣脇→9:30富良野岳分岐→11:00富良野岳→(南西面滑走)→11:43 1350m→12:30前富良野岳→(ニノ沢滑降)→14:00秋雲橋/富良野岳まで3:45  前富良野岳まで0:50 総行動時間6:46 移動距離12km

天気快晴、富良野岳までは我々のパーティーのみだった。雪も丁度良く緩んでおり、富良野岳ピークをシールで難なく登頂。南西面の雪質は所々ストップ雪で油断できない状態。終始、後傾姿勢で滑る。とはいえ、ロケーションの良さ、アルパイン要素もあり、ボール地形ありでスノーボーダーにとっては春の最高なルートである。

今回の雪質を踏まえ、来シーズンは4月上旬に予定したい。(記 D嶋)

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南東面

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クマゲラシュート

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芽室岳 4月月例山行 2024.4.7~8

メンバー:S藤ay(CL)、N川(SL)、K野、K藤、A木、K林
天候:晴れ、7日やや強風のち無風→8日快晴のち時々曇り    
                            
4月7日
10:00  東川町S藤ayさん宅5名合流出発
11:40-12:10  南富良野道の駅
13:55 十勝清水セブンイレブン(N川さんと合流出発)
14:20  芽室岳登山口
14:30-15:00  テント設営  15:30 夕食開始
20:30  就寝    
                            
4月8日  標高差1190m、距離往復約9km(行動時間8時間)
4:00. 起床   
5:00  朝食(テントの凍結のため下山後の撤収に変更)
6:00  出発(アイゼン装着後出発→10分後スノーシューに履き替え)
7:30  955m通過(一時間毎小休止)
10:30  1690mコル(主稜線に出ると強風)衣類調整
11:05-11:35 芽室岳(1753.5m)山頂までスノーシューで登頂
13:30-14:00 全員下山完了(下山もスノーシューで登山口まで)    
14:50-15:30 十勝清水町公衆浴場(15:00~営業)480円/人    
16:00  新得そば昼/夕食
18:50 S藤ayさん宅到着

2日間天候に恵まれての山行でラッキーな山行でした。

S藤ayさんの事前下見の際は除雪が登山口3.5km手前で終了しており、林道を歩く想定での予定が、町への電話確認のおかげか登山口まで除雪されていた。林道を歩くことなく登山口へ到着。風が吹いていたため、楢の大木の根元にテントを設営し、6人用テントに全員寝て2人用テントは荷物置き場として利用。夜には風がやみ、静かな暖かいテント内での約5時間の楽しい夕食会。それぞれいろいろなものを持ち寄り、鍋や道具の新旧が参考になった。メインはK野さんのペエンロー鍋。中国料理だそうで、ラー油やごま油を自分のお皿で味付けして食べる初めての味。朝食は、K藤さんがオレンジを食べやすくカットしてくださり、その後はハムステーキ→山岳会伝統の餅入りうどん(生姜入り)。2食共に豪華な食事をお腹一杯食べることが出来てとても幸せな気分になった。

2日目、朝から快晴無風状態の中、出発。前日一人入山者があり、その方のトレースが残っていたのでとても歩きやすかった。最初はなだらかな尾根も高度を増すごとに勾配がきつくなり、見えてくる景色がどんどん移り変わり、何十年も厳冬を耐えてきてるダケカンバ達に感動する。登っても登っても先の見えない尾根がつながる。ようやくコルに出るまでの3.8kmで4~5時間を要した。主稜線に出ると景色が一変。日高山脈の峰々が幾重にも連なっていた。凄い、でも風が強くて寒い。山頂まではあと500mあまり。足を止めたくなくてひたすら歩き続ける。ようやく山頂の三角点が見えてほっとした。ここまで来れたことに感動。連れてきてもらって感謝。
素晴らしい景色を見させてもらい、改めて感謝の気持ちで一杯です。一番若いのにとても頼りになるS藤ayさんをはじめ、多方面でフォローしてくださったN川さん。超ド級ベテランの話題豊富なK野さんとK藤さん、超元気なA木さん。最高のメンバーに囲まれてとても良い山行と経験をすることが出来ました。ありがとうございます。

※補足:新嵐山の温泉は昨年8月で閉館となっています。(記 K林)

 

イルムケップ山 2024.3.23

メンバー:K野

イルムケップスカイライン入口 車駐車 7:10 ~沖里河山下 9:20  無名山  10:05~イルムケップ山  11:30~50~無名山下12:50 沖里河山下13:20~40 車駐車14:25

車をデポしスノーシューでスタートする。沖里河山下(c760~70辺り)からトラバースして無名山のコルに向かいc790の小ピークで方向を変え無名山に到着する。無名山からの降り意外に急斜面だが、雪が腐っていて無難に歩けた。後は、境界線上を忠実に辿りc810から方向を変え緩い尾根を進むとのっぺりしたピーク着。
樹林が、殆ど無いので360°眺めが最高の頂上である。帰りは、端よれる所はトラバースし下山したが、5~6ケ所小さな雪庇がほぼ東斜面に出ていた。沖里河山からの降りは、スノーモービル、スノーシュー、スキーにツボ足と沢山のトレースが有り歩き憎かったが、無事に車の所に到着する。(記 K野)

ハッタオマナイ岳 2024.3.26

メンバー: M木(L)、P、H千

天候:快晴、無風、視界良好、気温4℃(頂上)

オコタン橋登山口6:31―8:05主稜線分岐(P1.000m)8:20―9:15岩塊9:32―11:20頂上11:47―13:17岩塊13:27―14:40主稜線分岐(P1.000m)14:50―15:50オコタン橋登山口

登り:4:49  下り:4:03 

無風快晴で眺望を十分楽しんだ山行であった。2021年3月20日にも登り、記録をHPに上げているのでコースなどの説明は省く。頂上の三角点は雪の下で前回より若干積雪は多い気がした。先週人が入ったようでスノーシュの跡(5~10人か)が有った。(記 H千)

「北日高の遠方が素晴らしい山」という、M木さんの言葉に惹かれてつい申し込んでしまった。緩やかな登りと下りが繰り返される。左右山々の流れに囲まれて雪原を散策している気分になる。真っ白な雪の上にはダケカンバの木がしっかり立っている。最もシンプルな形で自らを表している冬山に、すぐそこまで来ている春の日差しが眩しい。確かに山頂は自然の展望台であり、四面が見渡される。しかも、この山には夏道がないらしい。冬だからこそ味わえる、癒しの山だった。(P)

幌尻岳とトッタベツ岳

芦別・夕張岳山塊

ハッタオマナイ岳の稜線(奥がピーク)

オプタテシケ山 2024.3.16-17

メンバー:H川、M岸

3/16 7:30浄水場下最終除雪地点 12:30 Co1200 雪洞掘削-15:00
3/17 3:00起床 4:30出発 7:10オプタテシケ山頂 9:30BC撤収 12:00下山

天候を気にしながらの1週間だったが、
H川氏によるとこの界隈では新雪が20cmほど増えたとのこと。
行程が長いが氷点下でシールが粘らずに済んだのは非常に助かった。

テントも持参しているが、
雪と傾斜が少なめでも快適さを求めて雪洞を掘ることに。

しかし途中に氷の層があり切り出しに難儀し完成まで2時間半を要した。

翌日は低気圧が接近してくる予報だったので3:00起き、4:30出発としたが、大正解だった。

CO1550付近でシーデポし、アイゼンに履き替える。

CO1750付近からは快適な歩行だった。

稜線に出てからも天気は持っていたが、旭岳方面は一時、6合目付近まで雲が下がってきていたのでピークへ急ぐ。

7:10ピーク到着。

ピークから下り始める頃、急激に風が強くなり当初の予定通りに行動していたら爆風の中、
登ることになっただろう。

BCまでは安定した雪質、テレマークが楽しい。

下りは雪の条件とうまく下りればおおむねシール無しでも降りてこられるようだ。
ウロコ板なら尚良いだろう。

久々のロング行程の山行だった。

(記 M岸)

三段山スキーツア 月例山行 2024.3.17

メンバー: T会長(CL)   、D嶋(SL)、N川、P、S山、S藤T

7:00白銀荘スタート
9:00 4段目co1620  
(天候不良のため下山開始)
10:30 白銀荘下山

この日は、天気履歴も微妙な為、比較的天候が安定してるであろう三段山へ。
やはり三段山は、平日や早朝でなければノートラックは、いただけない。それでもフワフワ雪は、気持ち良い。
二段目に上がると面白い形の雲が。T会長が山に雲が流れ込んでこのような形になってると教えてくれた。この雲が天候悪化させco1620で下山開始。

10:30 白銀荘着 下山。

その後おかわりで、N川、S山、S藤Tで、前十勝の千春沢へ滑りに行った。おかわりメンバーも13時20分無事下山。(記 S藤T)

一段目は天気良い

後に天候悪化させた雲。

おかわりの前十勝にて。

布部岳 2024.3.11

メンバー: M木(L)、H千

 

曇り時々晴れ 風北西10~15m/s 視界数Km 気温−2℃

 

第3リフト9:10ー10:50富良野西岳北西コル10:55ー11:30富良野西岳南東コルー11:55沼地12:00ー12:50布部岳北峰13:00ー13:35沼地13:40ー13:55富良野西岳南西コルー14:25富良野西岳北西コル14:30ー15:20第3リフト上部

登り:3時間40分 下り:2時間20分(第3リフトからの往復)

 

 リフト終点からトレースが無く軽いラッセルでスタート風が有り天候は思ったほど良くなかった芦別岳などが見えた。最後は沼地よりアイゼンで直接頂稜の北に出る。頂稜は積雪が不安定で膝ほどのラッセルがあり、雪庇の崩壊がありそうなので頂上は諦め北の肩で引き返す。

 ポイントはリフト終点から富良野西岳北西コルまで雪庇に乗らず左側をトラバースするとコルに短時間で行け時間短縮になる。(記 H千)

 

富良野西岳北東コルから見る布部岳

沼地から見る布部岳(ここでスキーをデポ、アイゼンで登る)

布部岳頂稜、北の肩

布部岳頂稜北の肩から見る富良野西岳(白いピーク)

美瑛岳 2024.3.9〜10

メンバー:S藤ak、S藤ay

3/9 8:15白金最終除雪地点入山 10:40 Co1,200mAC設営 11:20AC発 14:00美瑛岳 14:30頂上発 15:25AC着

3/10 4:30起床 6:25AC撤収 7:40下山

アバレ川と涸沢の間の尾根から取り付いたが、凹凸していて歩きにくい。浄水場の林道から取付けば良かったと後悔する。

途中からトレースに合流し、ラッセルがなくラクができた。涸沢の左岸沿いに進むと歩きやすいようだ。

ノンストップでテンバ予定地に到着。時間も早いので、テントを設営後、天気が良い今日のうちにアタックすることにする。

1900mまでスキーを使い、そこからはアイゼンに替え、稜線に上がってからはスノーモンスターを避けたりしながらピークまで。
気温は低いがほぼ無風で、貸切のピークを堪能する。

下山はピッケルに替え、スキーデポ地から滑走するが、スキーが下手な私でも快適に滑れる緩やかな大斜面がテンバまで続き、楽しいことこの上ない。

車まで戻れる時間だが、宴会道具を持ってきているので泊まっていく。
夜中に10cmほど積もったので、下山日も3月なのにパウダーに出会えて感動した。
登りごたえも滑りごたえもある美瑛岳、最高だ!(S藤ay)