2015.9.8ベベツ川

 

2015.9.8 ベベツ川 メンバーL大城、他2名 コースタイム 6:10 入渓 中尾沢出合い C800 7:00 C880 二股9:30 C1030 二股 13:50 C1510 夏道合流 14:40 扇沼山 休憩40分 16:50 俵真布登山口 扇沼山に行きたくてべベツ川から遡行しむかうことにした。 天気もよく暖かい、秋の沢日和でした。車を俵真布にデポしべベツ川にむかう。去年は林道が一箇所微妙なところがあり、普通乗用は入るのが厳しいかと思っていたが、補強されていてスムーズに林道終点についた。林道終点は中尾沢出合い二股の左岸にあたる。沢装備を身に付け出発。林道跡らしき道をたどると中尾沢出合いの二股を右に少し行ったあたりに出て入渓となる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 清らかな水が流れ気持ちの良い沢だ。今回も修行のためラバーソールでいったが滑って滑ってうまく歩けない。上級者はラバーといわれているが、厳しい現実を突きつけられる。難しくはないが、小滝、釜、ミニゴルジュなど現れへつりの多い沢だ。へつり好きにはおすすめの沢だ。 程よい緊張感を味わいながら進む。C840で地形図にない二股で左をとる。C880で二股水量は3:1。迷うことなく右を行く。C870では左岸が崩壊していた。C890で地形図にない二股が現れるもいままでの二股のなかではここの方が一番しっかりしていると思う。水量は2:1。左をいくと谷が少し狭くなり、少し難度があがる。 c940 S氏は果敢に攻めへつりを楽しむ。 c960だいたい難しい箇所の反対岸は簡単なためラバーで心が折れている大城はそちらに足をすすめる。で、行けるかなと思った箇所でドボン。上半身が濡れるとさすがに寒い。天気は秋晴れだが、沢の水温は確実に下がっている。そして去年より沢が倒木で荒れている。C980で10mの滝が現れる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 垂直に落ちていて直登は厳しい。右岸手前にはまだ雪渓がのこっていた。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 滝の右岸から高巻く、斜度があるも掴むものが多少はあるので問題はないが油断は禁物だ。滝の落口にでて先に進むとゴルジュが現れる。右岸に乗って突破しC1010で二股となる。水量は3:1。この二股も地図にはない。右に進みむとまたゴルジュ。右岸の上を木を使って突破。 c1020 F 手前ゴルジュ2 奥には10mの滝が現れる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA C1020でこの短い区間にどれだけ詰め込むんだと思う。去年は滝の右岸の壁を登って突破した。しかし大岩が剥がれ落ちるなどのアクシデントにあったし、もしいけたとしても微妙なトラバースがあったり去年まであった支点となる木も折れていた。 安全策をとり少し手前の右岸から高巻く。少し高度あげないと草地になってしまうので笹帯を使いトラバースをする。無事落口に到着。C1030で二股となる。水量は同じ位だ。右に進む、少しなだらかになり休まる。C1130で15mチョックストーンの滝が現れる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 両岸とも立っていて直登は不可能。手前の枯れ沢から高巻く。しっかりとした笹帯で少し斜度がなくなったあたりからトラバースし、1本枯れ沢を通過し、滝を超えたことを確認して下降し始めるとまた枯れ沢を発見し、そこからスムーズに落口にでた。C1210で滝が現れる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 微妙な残置トラロープを使い滝の左岸よりを登る。核心はおわり、あとはひたすら突き進むだけとなったが、N氏がバテ始めた。足並みが合わなくなり、聞くと靴擦れと睡眠不足。沢でねるわけにもいかないので、とりあえずテーピングで応急処置をして、空身にしてスタート。先頭にS氏をつけ、後ろから大城がサポート。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 沢のど真ん中で、エスケープするにもきつい斜面の藪こぎができるはずもないし、とりあえず、ペースを落として一歩一歩すすむ。夏道にでればなんとかなる。 声をかけて、後ろから押して、できる限りのことはしたがもうN氏限界。 これ以上高度あげてもやすまるとこないのでC1480にてN氏就寝。秋晴れの中お昼寝タイム。なんて贅沢な時間なんだろうか。こうやってたまには沢で昼寝したいなぁ。 湧き水でみずを確保し登山道に備える。 S氏と今後の行程を打ち合わせ。万が一の時の対処法を考える。 20分のお昼寝をすると多少は動けるようになったN氏。まぁ夏道まであとちょっと。 水がなくなる頃に夏道合流となる。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA とりあえず、一安心。そして夏道に戻ったN氏の足取りは早かった。あっという間に扇沼山についた。想像では1時間は当たり前にかかるかなとおもいきや40分しかかからなかった。山頂からの硫黄沼は美しく、風もなく、太陽が暖かい。カップラーメンを三人で乾杯してお祝い。とっても美味しかった。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 膝が弱いN氏の下山が心配になり、とりあえずそのまま荷物を預かったまま下山開始。 道はしっかりしていて前よりもピンクテープがしっかりしている。後半も泥地獄かと思いきや案外乾いてて歩きやすかった。1時間30分で登山口に到着。これほど登山口について安心した日はなかったかもしれない。昨夜30分しかねていなかったN氏は車に乗って爆睡。 サポート力を訓練できた素晴らしい一日となりました。      記  大城