北戸蔦別岳～七つ沼～幌尻岳 H27.9.21~23
メンバー：Ｌ丸子、近藤、小林、林、矢野、渡邉(あ) 9/20 日高登山研修所にて前泊 9/21 4:00研修所発 5:00取水口 10:15ヌカビラ岳 11:00北戸蔦別岳 12:30戸蔦別岳 14:00C1（七つ沼カール）着 9/22 6:00C1発 9:00幌尻岳 12:00戸蔦別岳 13:45北戸蔦別岳 14:30C2（ヌカビラ岳稜線上テン場）着 9/23 7:00C2発 8:45トッタの泉 11:00取水口着～日高沙流川温泉～解散
２０日。雨予報のため、出発を一日遅らせ日高登山研修所にて前泊。 ２１日。北電取水口駐車場にはＡＭ５時で既に２０台程の車が停まっており、２台に分乗した我々も縦列駐車でギリギリ停めることが出来た。チロロ川は水流も穏やかで、滑りやすい石さえ踏まなければ楽勝の徒渉。トッタの泉まで上がると、徐々にカエデが黄色くなりはじめる。振り返るとチロロ岳西峰と青空が見える。気持ちよく高度を稼ぎ稜線に上がると、去年はガスで見えなかった幌尻岳の迫力を感じさせる印象的な北カールが目に飛び込んできた。デカイ！！私は一目で大きな幌尻岳に魅了されてしてしまった。 ヌカビラ岳を超え、北戸蔦別岳へ向かう。稜線のテン場は満杯に近い。脈々と連なる山と深い谷が３６０度広がり、段々これが日高山脈か…と実感が湧いてくる。北トッタ～戸蔦別岳の南東斜面は紅葉最盛期を迎えている。日高で紅葉が見れるとは思ってなかったとみんな大喜び。 矢野さんと渡邉は先行して七つ沼カールへＣ１設営のため下りる。出発前に宇野さんに水場を教えてもらい情報の通り、おり口の右手にいくと水の音が聞こえだし、音を便りに進むと綺麗な水がジャンジャン湧いている。この水量だと年中涸れなさそうだ。 全員集まり１４時半安着祝い。６,７張りのテントが増設されていく中、来たときから張ってあった無人の大きなテントとその横に軍手が干してあるのが気にかかる。うーん、宇野家のっぽい。既にデキ上がり、早くも眠たいムードが漂い始めた１７時過ぎ、稜線から子供の声が聞こえてくる。もしや宇野家？いやいや、既に薄暗くなっている晩秋の日高の稜線を子供が歩くはずがな…ってやっぱり宇野家だー！！！！カールまでの急斜面のガレ場を子供達が下ってくるのを見守る大人達。涙する者、呆れる者、苦笑いする者、子供のために湯を沸かす者、六者六様のお出迎えに対し、あっけらかんとしている宇野夫妻。さすがです。「子供達を寝かしたらこっちで宴会しよう」と誘っておいて１０分後には爆睡する我々の初日は幕を閉じた。（吉彦さん来てくれたのにゴメンナサイ）
２２日。快晴を約束されたような朝。七つ沼に二泊する予定だったが、最終日の下山を楽にするために今日稜線上にＣ２を移動とする。カールを出るのが名残惜しい我々の傍らで予定時間の３０分も早く出発してしまう林さんを転げるように追いかける一同。宇野家に別れを告げ、いざ幌尻岳へ。 重たいザックにオサラバし、サブザックで快適な稜線歩き。見える見える、長大な日高山脈が。どこを見ても新鮮で、目移りする。幌尻岳ピークは十名ほどの先客で賑わい、先輩方より山座同定のレクチャー。深い谷、細い稜線。日高がこれほどまでに広く、深く、連なっているとは思わなかった。どのとんがりも秀逸で、分岐点はロマンを感じさせ、例に漏れず「私も繋げてみたい」と思った。 幌尻岳からは来た道を何度も立ち止まり、振り返り、後ろ髪引かれる思いで、景色を存分に堪能しながら戻る。昨日目星を付けて置いたヌカビラ岳手前のテン場で無事幕営。周囲は我々のみなので、外で宴会とする。またしても１４時半。こんなに笑いっぱなしの山行あったかなあ？二日間の珍道中話で盛り上がり、ご満悦。ここまで盛大にやれば、日高の山の神様も呆れているだろう。落陽を皆で見届け、二日目が終わる。 ２３日、最終日の朝。ご来光に挨拶し、撤収。三日目にしても快晴。夏の続きを感じさせる暑さの中、すっかり水量の少なくなったチロロ川を徒渉し、１１時取水口下山。
今年はクライミングとファスト＆ライト＆トレーニング重視の山行が多かったが、久々にゆっくり山を眺め、山に居れることを幸せに感じ、やっぱり縦走はいいなあと思った。天気にも味方され、日の出から日の入りまで日高の山並みを惜しげもなく見させてくれ、何より一番はパーティでの縦走の様々な醍醐味が山行を有意義なものにしてくれた。バラバラな我々をまとめてくださった丸子Ｌありがとうございました。 先輩方は口を揃えて「雪の日高はもっといい」と言う。是非、縦走したいと思った。（渡邉あ）
【装備係：近藤、前夜祭食料：矢野、山行中食料＆記録：渡邉】
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