北大雪・雲霧山(1500.4m) 2015.11.3(火) メンバー 芳澤,他2 タイム 7:41 林道上c660付近→8:57 c980取付→9:13 c960再度取付→11:25 山頂 11:52→13:08 1207→13:48 c1020懸垂 14:17→14:39 林道出合→15:12 /登り3:44 下り3:20
遠軽町白滝上支湧別地区から平山登山口方面へと向かい、支湧別川支流石ノ沢川右岸の林道へと進む。c590で右股沢右岸林道へと分け入っても、林道は整備され走りやすい。642標高点から500mほどで倒木に塞がれ、車はここまで。道路が良いだけにもったいない。 約2.5kmほどで林道は残骸となり、沢沿いに進む。流倒木の陰にはツララ、石には薄氷も見られ、長靴がよく滑る。左岸に落ちる枝沢は枯れていて、どれも岩盤が露出し、函状だ。まもなく東面直登沢が15mの滝となって右から落ちる。流芯以外はすでに氷爆だ。この右岸尾根を登路とすべく模索する。まずは980付近から上がるもすぐに垂直な岩盤に阻まれた。一旦河原まで下降し、20mほど戻ってから植生のあるあたりから取り付いた。岩盤に腐葉土がのり、苔がついているようなところが随所にあり、ズルっといくと岩が剥きだす。150mほど上がると岩崖にぶちあたる。岩の裾を雪を頼りに右から大きく高巻く。稜線復帰してまもなく再び岩場にあたり、左に少し下降し回り込んで凹地形から岩の裏手に上がる。今度は左手に本谷インゼルを思わせる岩塔がニョッキリ出てくる。樹木の多い細い雪稜に喘ぎ、狭い平坦地で一息ついた。両サイドともにスッパリと切れ落ちている。1350から傾斜も緩み、やがて地形図とは随分と違う細い山頂に立った。丸山、平山、有明山、天狗岳、チトカニウシ…右手には支湧別岳、ニセイチャロマップ岳、武利岳…南西方向はあまり見えない。登路の尾根を下るのは危険と考え、北尾根をたどり1207標高点から東へ下ることとしたが…下りだすと一段と尾根は細く、岩が現れ、小さなアップダウンも出てくる。1360からは目指す1207方向への尾根が不明瞭な斜面状であり、コンパスを切って信じて下る。1207からの東尾根を下り始めると間もなく立った岩場となり、ロープを使う。その後も小さな岩場が続く。1020でとうとう20mもあろうかと思われるほぼ垂直な岩盤に阻まれる。両サイドもスッパリで巻き降りることもできずに懸垂下降した。支点となるしっかりした立木があって助かった。下りも登りとほぼ同程度の時間を要し、河原に降り立ったときは心底安堵した。登山道もなくマイナーではあるが、実に変化に富み、登り応えのあるよい山であった。 Y澤
上支湧別地区から、1595峰と雲霧山(右) 同、屏風岳 東面直登沢は滝となって出合う(15m) c1100岩盤にぶちあたる 巻き終えると再び岩が見えてくる 岩塔を左手に見ながら 右が辿ってきた痩せ尾根 樹間から屏風岳 北大雪の山並み、中央奥にニセイチャロマップ岳(1760m)、左奥に支湧別岳 三等三角点『雲霧山』 中央奥に武利岳 左奥にチトカニウシ山 1207東尾根下降。15m強の懸垂下降