2016.1.9−10オプタテシケ山

2016.1.9−10オプタテシケ山 堤、武田

コースタイム 1/9 9:30白金温泉除雪終了点発~美瑛川沿林道、15:30 1050m付近BC 1/10 5:30 BC発、10:30 オプタテシケ山1900m付近、12:00BC、15:30白金温泉除雪終了着

記録 山行前夜に搭乗した羽田発旭川行最終便は新千歳もしくは羽田戻りの条件付運行であった。過去に何度かあった悪夢が蘇るが、祈りが通じ旭川空港に無事ランディング。さあ、家に帰ってパッキングだ。 厳冬期に大きくドッカリした山に向き合いたいと思いオプタテシケ山へ。条件は極めて悪いと分かっているが、この衝動はどうしようもない。会報を見る限りテント泊まりの山行は2007年春以来であった。 1/9 武田氏と渡辺Pで待ち合わせ。泊まりの山は久しぶり過ぎで、車中で装備の確認をしながら一路美瑛へ。白金温泉の除雪終了点に車を停め出発。出だしはクロカンのコース整備のトレイルを借用させてもらい、林道は膝ラッセルを10分交替で黙々と3時間。昨日は東京丸の内の高層ビル群の雑踏を歩き、今日は無音のエゾ松林を歩くのは不思議な気分である。ポン水無川沿からオプタテシケ山に向かい、膝上から腰ラッセルに苦闘しながら樹林帯に高度を上げる。バテバテになった頃、よいテン場を見つけテントを張る。おニューのXライズは快適この上ないが、コンロ付コッヘルは使い勝手が悪い。新しい装備には思考がついていきません。さっさと飯食い酒飲んで就寝。

1/10 樹林帯は高度上げるにつれ雪が深くなり、激ラッセルが続く。森林限界を抜け1400m付近でスキーをデポ。視界悪く、風まあまあ。適当に標識打ちながら進むが、1700m過ぎたところで視界が10mくらいになりGPSで計器飛行。クラスト、バリズボと次々と状況が変わるが稜線1900mまで5時間かけて到達。ピークまで標高差100m、水平距離750m。気温低く風メチャ強いがルート旗8本あるし、ギリ行けるかなと思うが、相談のため顔を見た武田氏の眉毛とまつ毛が氷漬け。目出帽してなかったのね。凍傷と引き替えにするには忍びないので、ここで引き返しますか。一気に緊張の糸がプツンとしてヒラヒラしながら下る。樹林帯のスキーも雪が深すぎるのか、気持がダウンしすぎなのかスキー板の浮きはイマイチであった。BCを撤収し、林道をヘロヘロになりながら下る。最後は正月に付けた脂肪を燃やすため体力出し切りました。 久しぶりの重荷でラッセルが続き、軟弱な体には辛かったが、深雪に喘ぎ風雪に叩かれ、これぞ厳冬期という山行であった。(堤)

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