2016.1.2~5 妙敷山~伏見岳~ピパイロ岳 

メンバー:CL・食担 志水、SL李家、佐藤、宇野(吉)、菅原、渡邉(あ)、他1  1/2 9:15嵐山スキー場集合 10:25渓流橋路肩P 13:11伏見小屋(C1)着 14:00仕事明け宇野氏小屋着 1/3 4:30起床 6:20 C1発 11:00 C1600m(AC)着 12:00アタック開始 13:57妙敷山 14:54 AC着 1/4 4:30起床 6:50 AC発 7:35伏見岳 11:30ピパイロ岳 15:00伏見岳 15:15 AC着 1/5 5:00起床 8:25 AC発 10:48伏見小屋 13:00渓流橋着

ヤセ尾根登山隊でピパイロを目指した。(新隊員はアドバイザー菅原氏と渡邉) 過去、様々な事情で登頂成功率が少ないヤセ尾根登山隊だが、今回も良い天気とは言えなかったものの、計画していた全ての行程をこなすことが出来た。 初日は伏見小屋に泊まり、それ以降は妙敷山のコル(Co1,600)をACにした。 6人用テントに7人が寝れるか、と伏見小屋でテントを立て“寝る練習”をしてみたが、満場一致で寝れる!となったので小さなテントは小屋にデポした。ところが、山では事情が変わり、寝れるには寝れるが少しの寝返りも許してくれない密集度・・・無理に寝返ろうもんなら、変な体勢のまま朝を迎えることになるかも・・・ギャンブルのような寝返りを迫られる。李家氏いわく「エスキモーの家族」のようにポカポカで眠る。 因みに、隊員は年に一度のこのお正月山行のことを「冬の祭り」とご機嫌な名前をつけて呼んでいる。

伏見岳から先は岩稜帯やヤブを超え、シートラしたりスキーを履いたりを繰り返し、ヤセ尾根を登っていく。 最終コルから見上げるピパイロのボリュームある登りは、去年の秋に幌尻岳側から見上げた戸蔦別岳のようだと思った。 その登りのラッセルも登山隊ならぬアスリート軍団は元気そのもの。嬉々としてトップを行く後ろ姿は“躍動”と書かれたハッピを着ているように見えた。ストックは鳴子か?ピパイロ直下でスキーをデポし、山頂にはツボ足で登れた。 下りはオープンバーンでパウダーを滑ることが出来たが、「兼用靴+ファットスキー」しか知らない世代の私にとって、「プラブーツ+細板」を自在に操りワイルドにパウダーを滑り降りる姿は「服を着た兄弟ヒグマが無邪気に山で尻滑りして遊んでいる」ように見えた。ヤセ尾根登山隊はアスリート軍団でもあり、ヒグマが乗り移ったようにも見えたり、変幻自在である。一方、プラブーツで滑るのが初めての私は数え切れないキックターンを繰り返し、転げ落ちながらなんとか標高を下げた。凡人はツライ。

ホエーブスやガムテープを何事にも多用することなど、ベテラン勢から色々と教わり、ぼんやり思い描いていた北海道の山ヤの姿・・・デカザックにプラブーツ、オーバー手袋、林道歩き・・・などがそこにあり、至極幸せで、テントは定員オーバーで暖かかったが、それ以上の“温もり”を感じる厳冬の日高だった。 志水シェフのメニューは山と思えない手の込んだオリジナリティー溢れる品々。多分日本一の山メニューだ。 記 渡邉(あ)

到着 1.3 ヤセ尾根隊員

1.3 今日の寝床へ  0

1.3 妙敷山ピーク 1.4 さーて、今晩も呑むぞ~

1.3 感動のスープカレー 1.4 サンマの炊き込みご飯イクラ乗せとすいとん汁

1.4 伏見岳 2

1.4 ピパイロ直下の登り 1.4 ピパイロ

1.5 帰りの林道も元気すぎる隊員