鉢盛山 2017.3.11

鉢盛山(1453m)~東尾根 2017.3.11(土) メンバー 芳澤 他2 タイム 6:04 峯泊林道入口・288→7:43 半面山南尾根730コル→8:10 ポントナシベツ川→10:11 東尾根1020 10:24→11:50 1260→12:58 山頂 13:22→14:50 ポントナ川→14:54 520取付、ツボ→15:14 540、SKI装着→15:58 730コル→17:00 林道出合→17:08 車 /登り6:54 下り3:46 総行動時間11:04

山部南陽地区の西一号線の南端、峯泊林道を使い、半面山からの長い南尾根を乗っ越して、ポントナシベツ川に降り、東尾根を末端から辿って、鉢盛山をワンデイでやろうという計画。 本ルートは同行O氏が見いだし、昨春に単独で実行されている。

今時期の足回りは難しい。様々な雪質・残雪量等に対応すべく、スキーアイゼン、アイゼン、ワカンとフル装備で挑むこととした。結果的にはシールのみで最後までスキーで押し通すことができたのだが… 峯泊林道(峰泊沢右岸)を900mほど進み、左から入る沢沿いの作業道へと進む。徐々に高度を上げ、690付近で離れる。762ポコを右からかわし、730コルから尾根伝いに西へと下る。ポントナシベツ川にかかるSBは十分にあるが、なにせ両岸ともに崖地形で、あちこちに岩が露出している。この取付ポイントの発見が第一の核心。急登に汗だくになること2時間、1020で東尾根にのる。このあたりまでくると超えてきた山(尾根)も眼下となり、右手には芦別山塊、左手奥には夕張岳が顔を覗かせる。本ルートで唯一比較的プラトーな部分でもある。1098を超えると再び急登が始まる。1190ポコを右から巻き、すぐに1260ポコを左から巻く。1210付近に向けて数mのトラバース…雪面がスパっと切れて、小規模雪崩。ヒヤッとする。小さな雪庇を乗り越え、狭くて急な尾根に小刻みにジグを切ると間もなく緩みホッと一息。ここが第二の核心。1400で右手のポコを通過すると今までの痩せ尾根が嘘のように平坦なドームとなる。左手には夕張岳へと長く比較的広い稜線。北へはポントナシベツ岳・芦別岳へと急激に立ち上がる稜線。夕張マッターホルンの北東面、シュウーパロ南稜が強く目を惹いた。中岳は案外ゴロンとして見える。十勝岳連峰が青空に白く浮かんでいた。ポントナ川徒渉から5時間を要した登りも1時間半で下る。ここで終われないのがこのルートの辛いところ。SKIを両手に対岸を這い上がる。疲れ切った体には、たかが200mの登りも骨身にしみる。コルを越え740付近まで登り返し、ここからは下の林道まで自動運転。と思ったのも束の間。硬いこと、硬いこと!標高差約400m、最初から最後まで『ハの字』滑降。ガリガリガリー!谷間に轟いた。 最後まで楽はさせてもらえなかったが、確実に記憶にも体にも残る山行となった。   Y澤

対岸上から見下ろすポントナ川徒渉地点        1020付近からのポントナ川上流部の山々   左手には夕張岳が顔を覗かせる。            1098通過。中央の奥に山頂部がある。   再び始まる急登                       最後の登り…山部の田畑が広がる   既に高い樹木はない。                   平坦なドーム中心へと進む   夕張マッターホルン。                    国境稜線南、夕張岳山群。前岳(奥中)が鋭い   国境稜線北、こちらは鋭い。ポントナ~芦別      シューパロ南稜   中岳。ここからは案外ゴロンとしてる。          十勝岳連峰。右にポツンと下ホロ   YMHとY