中条岳(1978m) 2017.5.12

中条岳(1978m)・愛山渓 2017.5.12 メンバー 芳澤単独 タイム 7:49 愛山渓温泉→7:53 登山口→8:20 1095SB→9:04 1355左岸台地(尾根)→9:25 1415雪庇上、戻る→9:28 1395、下降→9:33 1360沢底→9:44 南西尾根1415、シール着 9:59→11:04 西尾根1815→11:20 花ノ台1890→11:36 1950シートラ→11:42 1965岩稜、シーデポ→11:52 山頂 12:42→ 12:55 南西尾根1740 13:08→13:16 1365沢底→13:37 左岸台地→14:07 林道→14:10 P /登り4:03 下り1:28 総行動時間6:21 中条岳の名は現行地形図にはない。永山花ノ台の頭に当たる。登山道もない。夏道滝ノ上分岐あたりから、雪の尾根をトラバース気味に左へと乗っ越しながら辿る。永山岳、当麻周辺の尾根は融雪が早く、いち早く黒くなる。愛山渓線の冬季通行止め解除とのせめぎあいだ。昨年、開通後の週末は時既に遅し、そのときに決めた。来年の開通翌日にやろう! 愛山渓温泉Pからは一跨ぎでは上がれないほどの積雪量がある。例年、橋を越え林道を少し行ってから、取り付くが、今年は見渡す限り、笹1本も見あたらない。登山口の尾根にすぐ取り付く。一段登ると、左手に愛別岳が見え出す。中条岳と永山岳が双耳峰のように並び、夏尾根もまだ十分白い!このとき成功を確信した。残雪が多いため、イズミノ沢左岸台地にはずらーっと雪庇が並ぶ。例年の下降地点まで行くが引き返し、村雨ノ滝よりも下流側からトラバース気味に下降する。滑落したらひとたまりもない。右手斜面上の今にも崩れな雪庇にドキドキ…左下の沢底が見えない。足下からドンドン崩れ落ちていく。結局ここの上り下りが核心であった。夏道の尾根を登り、崖の上を通過するように左の沢へ、さらに隣の尾根へ、ハイマツの切れ目を見つけ、辛うじて繋がる残雪を辿って、さらに左の沢へ。3つ目の尾根が目指す花ノ台である。下からよく観察し、雪のつながりを記憶する。結果的には永山岳とのコルに突き上げる沢形を辿れば良かったのだが、下からは見えない。雪がきれたところでシートラに切り替える。まもなく岩稜となり、左側はスッパリ切れ落ちている。スキーはデポする。岩塔を右から回り込み、岩を積み上げたような山頂部に辿り着いた。 表大雪~十勝岳連峰の未踏も残り数山となった。     Y澤

愛山渓温泉へと向かうと目指す山が飛び込む   登山口には雪がたっぷり、そのまま取り付く   沢の対岸に愛別岳が姿を現す          中条岳(左)と永山岳(中)   2つ目の尾根の乗越からの中条岳。山頂部の岩  花ノ台取り付きから。沼ノ平はまだ一面の雪原   山頂部はこの岩稜の奥             中条岳(左)と国立峰(右)   山頂から。辿ってきた稜線を振り返る      愛別岳沢右股   中条岳山頂部                 愛別岳南西面   愛別岳吊尾根~国立峰(右)           国立峰(左)と永山岳(右)   山頂部の岩塔基部から見上げる         永山岳とのコル沢。これを詰めれば良かった…   イズミノ沢。雪庇がまだ落ちていない。