電気の沢 2017.8.6

メンバー L出嶋 谷岡

コースタイム 7:30(入沢)-10:00下山 今年3回目の沢、D嶋氏に誘われ 自身としては初の層雲峡 電気の沢に向かいました。メンバーが3週間前に入った沢でもあるが、まさかの恐怖体験を味わった。 有名な最初の滝はD氏にロープを張ってもらい安全に滝の右側を登る。 そして、滝の上部から少しをD嶋氏が歩き私が追従した際、左側の斜面より茶色の岩が落ちてくるように見えた。「ラクッ!!」と叫ぼうとすると、岩が威嚇声をあげて私に向かってきた。それは身長180cmの私よりはるかに巨大で推定2m体重200Kgを越える巨大ヒグマであった。昼寝中か、縄張りだったのだろうか、今、自分の目の前にうなり声をあげ威嚇するヒグマが現れた。その距離約3mで対峙、セオリー通りクマから目線をそらせず、最初の攻撃をかわせる様に中腰姿勢、(少し離れてたいたD嶋氏はその距離の近さにT岡は殺されると思ったという) 対峙すること約1分クマは牙を剥き出し威嚇声、姿勢を変えず、目線をそらせず、じりじりと後退り、D嶋氏は対岸20m位離れた距離で声を叫ぶ、その声が効いたのか、距離がポイントだったのかは不明であるが、距離が7m位になったところで、クマは顔をプイと顔を背け滝のある下流へ動き出した。 ここでの長居はまずいと思った我々は後ろを気にしながら上流に急いで移動、チョックストーンの滝まで来て後ろを確認、クマは来ていない。当初の予定でここで登れなかったら引き返す行程であったのだが、クマのいる下流には戻れない。 D嶋氏が突破を試みるが水深が深く登れない、そのうち冷たい水につかり過ぎ低体温症手前までになった。 「前門の虎 後門の狼」状態でしばし検討後、戻るしかない、と思った我々は声を発しながら渓谷を手早く下りあのクマに遭遇することなく無事車にたどり着き安堵したのであった。 「電気の沢はシビレますよ~」M岸氏に言われたが、まさに痺れる北海道ならではの大自然をエキサイティング体験をさせてもらった1日でした。

※心に余裕なく、クマの写真はありません。あしからず、、、

[caption id="attachment_15316" align="alignnone" width="300"] この滝の上左側の斜面にヒグマがいた。[/caption]