初冬期研修カミホロ周辺 2014.11/29-30
初冬期研修に参加された会員の皆様、お疲れ様でした。 29日基本研修、30日総合研修という設定で計画しました。 泊まりでの参加者が沢山いたので、普段会わない会員とも交流できて大変良かったと 思いました。 29日は、2班に分けてアイゼン歩行、ビーコン捜索、ゾンデ棒で雪に埋まった人及びザ ックを実際に突いて感触を確認、弱層テスト(手、スコップポンポン)等の研修を行いました。 残念ながら雪が少なくて弱層テストが十分に研修が出来ていません。(これは石井班です。) 30日は5名(宇野(吉彦、ふみ)、林、武田、下條)が八ツ手岩ノーマル右ルート~D尾根稜線~下降尾根、 10名(名前省略)が北西稜~上ホロ~下降ルンゼをやりました。これは、宇野君と富樫さんのお陰で登れました。お二人とも、ありがとうございました。 天気は両日とも快晴、無風状態で、10年に1度?の最高の天気だったので、冬山に対して魅力を感じた新入会員も多かったと思います。 しかし、実際の冬山はこんな天気は稀です。今後、冬山に行くに当たっては、先輩会員が大丈夫だと言った場面では、この斜面、この行程が本当に大丈夫なのか?自分自身も納得してから参加、進む、滑る かを決めてください。 遠慮なく言ってください、 お願いします。命が掛かっていますからね! 石井
泊テント Eは食担 A 石井、土屋、大屋、牛久保、富樫、E大城 B 林、E武田、渡辺あ、芳澤 C 宇野、E宇野、音尾、下條、近藤 11/29のみ 竹内 11/30のみ 矢野 11/30朝下山 芳澤 11/29
11/29 訓練 石井班 石井、富樫、大屋、渡辺、大城、牛久保、芳澤
11/29 訓練 宇野班 宇野、宇野、林 、近藤、音尾、武田、下條、竹内
11/30 カミホロ北西稜 石井班 石井、富樫、大屋、渡辺、大城、牛久保、近藤、音尾、矢野 コースタイム 7:30テンバ発 8:10安政火口 8:30北西稜 11:50上ホロ頂上 12:30 下降ルンゼ 12:28ストックデポ地 14:00 テンバ着
2014.11.29-30 初冬季研修 感想 大城
メンバーは合計17人。初対面の方もいて緊張しましたが、みんないい人ばかりで安心して研修にうちこめました。
初日は二班にわかれてアイゼンワーク、ビーコン操作練習、滑落停止、雪洞作り、ハンドテストなど冬山で必要な技術を学びます。勉強になることばかり、ゾンデで人の感触を確かめるのは新鮮でした。そして想像以上に楽しかったです(゚∀゚)
最後に夫婦岩に向かいました。夏では行けない場所にドキドキ!ピッケルの置く位置が悪くてぎこちない歩き方になったり、斜面にしっかりアイゼンをかませるのが難しく苦戦。どんどん近づいてくる夫婦岩は迫力満点!!リーダーに導かれみんな無事夫婦岩にたどり着きました(´∀`)ピーカンで最高!高度感がたまりません!青い空にみんな興奮(゚∀゚)絶景を堪能しました。
下山は夫婦岩の間をシリセード(´∀)♪最高に楽しかったです。そろそろ山が夕陽に染まり、テントに戻ります。もちろん下山後はテントで宴会。三班に分かれお酒を楽しみました!我がA班は和牛すき焼き。生卵20個運ぶのが一番神経使いました(笑)山仲間と一緒に語り合う時間は楽しくあっという間。みんなに色々気を使ってくれる会長の姿に、この会にはいってよかったなぁとしみじみ感じました。
二日目は八ツ手岩に向かう班と北西稜からカミホロに向かう班に分かれます。私は初心者なので北西稜にチャレンジ。訓練好きなリーダーの計らいで、難しいルートも用意していただきました。セカンドでいった私は苦戦。ピッケルもアイゼンも信用がなかなかできません。最後の壁もリーダーにロープかけていただいたのですが、ビレイしてる私はリーダーの登る速さにロープ出しが間に合わないヘタレっぷり。(^_^;)ビレイ終了時には腕がいたくなりました。雪が少なく、いつもより難しい北西稜にあたふた。1ヵ所落ちるかもしれないけどトライしてみたら、見事に落ちました。(笑)プルージックで助かりましたが(^^;
みんな無事カミホロの山頂に着いた時は感動(*´∀
)♪快晴のカミホロは最高でした。下山はカミホロから八ツ手岩に向かうコルから下降ルンゼをいきます。最初の傾斜はきついけど、雪があって楽チンです。そして本日の最高のシリセード(*´∀`)♪200mくらいかな!スキーで滑りたいくらい絶景の沢です!もう一回滑りたいからもう一回登りたくなりました。家に帰ってからも夢の中で山を登っていました(^^;)こんな楽しい山行を計画してくれた山岳会メンバーに感謝いたします!
11/30 八ツ手岩稜 宇野班 宇野、宇野、林 、武田、下條 コースタイム 7:00 テン場発 7:50 安政火口ストックデポ 8:45 八つ手取付 9:00 登攀開始 12:00 3P終了 13:30 D尾根到着 14:15 安政火口 15:00 テン場到着
初冬期訓練~八ツ手岩 感想 下條 入会して初めて参加させていただいた初冬期訓練は、まさかの快晴の二日間でした。 初冬期訓練初日、歩行訓練で下降尾根を登りながら見た八ツ手岩が、本当にきれいでかっこよくて、あまりのきれいさに、「おいで!」って呼んでくれているような気がして、あんなすごいの登れるのか!?という疑問を抱きつつ、わくわくする心。夜は星空がとても綺麗で、2日目も朝から快晴。夜も朝も、宇野さん夫妻の美味しいご飯で英気を蓄えたので、朝から幸せな気分で出発。 朝日を浴びたきれいな富良野岳を横に見ながら、穏やかな八ツ手岩に近づいていく。北西稜チームと途中分かれて、アイゼンに履き替えて取り付きへ。 この1か月くらい、岩は少し登っていたけれど、山を歩いていなかったので、久しぶりの山歩き。色んな山岳会の、それぞれのグループがいたるところにいて、それを見ていると、冬山の始まりに、ここにいられることがとても嬉しかった。 トップは宇野さん、そしてふみさん、林さん、私、武田君、の順に登攀。リードをする宇野さんを見ている間、綺麗な空気の中、静まり返った山と岩の中で、ただ登る宇野さんの音だけがして、とても幸せで胸いっぱいになる。クライミングの時はいつもそんな気がする。 私は下で見ている時と、ビレイしている時の、あの透き通った感じがとっても大好きです。ふみさん、林さんが登り、いよいよ自分。雪が少ないのでアックスがきくところが少ないけれどなんとか登り、林さんの姿が見えたとき、ほっと、ひと安心。 2.3ピッチ目は特に難しいところはなく、林さんのロープワークの手際の良さにほれぼれしながら登らせてもらう。登ることはできても、これができなきゃ今後登れないんだよなあ~と思うので、横で見ているのだけれど、自分でやったらこの何倍の時間がかかるんだろう、と思う。2ピッチ目を登りきると八ツ手岩で隠れていた太陽が顔を出す。太陽が当たるとやっぱりあったかい! 八ツ手岩を登り切ると、北西稜チームがちょうど山頂にいて、手を振る。景色も最高で、登ってきた満足感にしばらくほくほくとして、5人そろって少し休憩、集合写真をとる。登っているみんなも景色もたまらなくて、写真をとってもとってもとりたくなって何度もカメラを出したりしまったり。 ここから、尾根まで出るのだけれど、一見普通の尾根道かと思いきや行ってみると意外に怖くて、どきどきしながら一歩一歩確実に、慎重に歩く。先頭を行く武田君に途中一箇所ロープを出してもらう。武田君は本当に本番の山に強いといつも思う。強い。無事尾根に到着し、昨日登った下降尾根まで歩いていく。少し風と雲が出てきて、本当に恵まれた時に登ったんだなあと、カミホロありがとう感謝しつつ下山。テンバまでのんびり戻ってしまったので、北西稜チームを寒い中だいぶお待たせしてしまっていました、すみません。。 初日の訓練から、テント生活、食事、登攀まで、何から何までお世話になりっぱなしだった宇野さんご夫妻、初日の貴重な訓練と、登攀中も色々なことを教えてくださった林さん、同じ修行中仲間(と勝手に思っています!)で今回も一緒に登れて嬉しかった、武田君、遠くからサポートしてくださった土屋さん、研修でご一緒できたみなさん、本当に本当にありがとうございました。時間を共にできて、本当に楽しく、幸せな2日間でした!
土屋 11/29周辺徘徊 11/30夫婦岩南面→三段山→安政火口入り口下山
下山
以上 写真 石井、宇野、音尾、武田、渡辺あ、大城、下條、芳澤、土屋