愛別岳 2015.3.21

愛別岳(2112.7m) 大雪アンガス牧場~北尾根ルート 2015.3.21(土) メンバー 芳澤、他3 タイム 5:53 林道入口P→8:26 c875SB渡渉 8:39→12:03 c1660SE 12:15→13:28 c2000EP 13:52→ 14:17 山頂 14:34→14:45 c2000SKI 15:01→17:34 P /登り8:24 下り3:00 総行動時間11:41

標高差で1500弱、平面直線距離で11km強…『日があるうちに帰ってきたいな~』 北側の除雪された林道入口から左前方に朝焼けを見ながらスタートする。まっ平らで広大な牧場の大雪原を進む。雲が低く垂れこめ目指す山の頭は見えない。『大丈夫!今日は絶対良くなるから!』、みるみる雲が消えていく。大雪山の主脈から北に飛び出たこの山は、こちらから見るとまるで独立峰だ。知床基部の海別岳を彷彿とさせる尾根と谷。この大雪原、なんと4km以上もあり、単独なら堪えるだろう。樹林帯に入るとしばらく林道を進むがすぐに途絶え、小さなアップダウンでうねる煩わしい地形が延々と続く。c875で白川本流に出合うと口が開いていて驚いた。立派なSBを見つけ、一登りするとやっと目的の北尾根にのる。1045で前方に愛別岳を見ながら、流れる汗に小休止。既に3時間20分が経過していた。 北尾根は延々と緩やかであり、まったくスキー向きだ。1400を過ぎるとやや狭くなり、左手に白川第二支川の谷が迫ってくる。1650あたりまできてやっと登山が始まるといった傾斜になる。スキーアイゼンを装着して臨む。グングン傾斜は増し、降り積もった新雪にときおり吹きさらしのカリカリが入り混じる。直上はいやらしく、トラヴァース気味に左上し、北東尾根側から登頂する。2000からはグンと壁が立ち上がる感じで東側の景色も開ける。凌雲北尾根がまるごと見える。ここでスキーデポし、最後の急斜面はアイゼンを装着した。雪が柔らかく、サクサクというよりはズポズポと登った。まるで太陽に向かって登るようであった。突然劇的に視界が開ける。正面に安足間への吊尾根、左に比布~鋸~北鎮、凌雲北尾根。振り返ると永山花ノ台。対面には天塩山塊、ニセカウ山塊…余すところなく満喫する。白川尾根上部の岩稜が印象的であった。既に14:30、ボヤボヤはしてられない。そそくさと下る。2000からはやや重粉雪の北斜面に大きな孤を描いた。帰路も長く、牧場からは夕日に包まれた。季節の変わり目の1日を朝焼けから夕焼けまで、丸ごと楽しんだ。                  Y澤

朝焼けでスタート                       徐々に雲がとれてくる P3210004 P3210006 テッペンが見えた! 牧場がとにかく長い↓       しばらくは林道を進む P3210011 P3210012 白川本流c875で立派なSB                 やっと北尾根。1045で小休止DSCN0528  DSCN0531 愛別岳が青空に聳えグングン近づく           1400付近から少しずつ尾根らしくなってくる P3210022 P3210024 北斜面をトラヴァース気味に左上する          左上は北東尾根 P3210033 P3210030 左の緩みが2000                       最後の雪壁を太陽に向かってズボズボ登る P3210034 P3210041 比布~安足間を背景に『ヤッター!』           三等三角点『三方崩』 DSCN0550 DSCN0543 安足間への吊尾根                      右から比布、鋸、凌雲、奥に北鎮 P3210045 P3210047 白川尾根                            永山花ノ台、右奥に沼ノ平 P3210055 P3210056 凌雲北尾根。1973の右奥にちょこんと黒        右に上川岳、奥に屏風岳。左奥に平山~丸山 P3210060 P3210061 ニセカウに向かって落ちるように下る           2000からは北斜面を堪能する P3210058 P3210063 疎林帯を滑る                         振り返る。はたして再訪はあるだろうか… P3210077 P3210082 牧場では夕陽に包まれる                  凌雲北尾根も染まるP3210085 P3210091 ニセカウ山塊、小槍が鋭い                 天塩に向かって帰る。左端摺鉢山、右端天幕山 P3210094 P3210095        愛別岳log2         愛別岳log1