2015.5.24 芦別岳 頂上西壁ダイレクト

メンバー 宇野吉 宇野ふ

11:10 1p取付 11:55 1p終了 12:45 2p終了 13:00 芦別頂上

ここは学生時代に夫婦北西壁から継続で登った思い出のルートである。特に2p目が芦別にしては珍しく硬く快適で、短いがヨーロッパの岩場のようだった記憶があった。 今回は久々にのんびり本谷を登るつもりだったが、少し物足りないのでわがままを言ってここを登らせてもらうことに。1稜隊と別れ取付へ向かうが記憶がほとんどなく、ハーケンがありここかなというところで準備する。風がそこそこあり上着を着て登る。登り始めるがさすが芦別、ボロボロである。久しぶりの洗礼を受け慎重に草つきのテラスで終了。ちょうど本谷隊が登ってきたのが見える。フォローを迎えるが、「これ動くから」と注意した出だしの洗濯機大の岩を落としたとのこと。何事もなくよかった・・・こちらは風のせいか全く音が聞こえなかった。2p目、いよいよ快適な岩場だ。硬くしっかりして快適な5級、残置もたくさんあり不安は全くない。1稜に出て終了するとちょうど石井さんパーティーが登ってきて写真をとってもらう。フォローも無事終了し、みんなで頂上へ。本谷隊が迎えてくれた。終了点のハンガーが1本、岩が欠けて抜けた。ハンガーと言えどもここは芦別、しっかり確認しないと危険である。また次回はどこかと継続で最後に登りたいルートである。記 宇野吉

10年?ほど前に同じルートを大先輩のT氏2人が登攀しているのを本谷から眺めていたことがある。本谷を登ったあとに、こんな壁を登るモチベーションに驚き、壁からの落石に恐怖していた。この時の私には自分がここに挑戦するなんて、夢にも思っていなかったなぁ・・と、思い出しながら緊張で硬くなっていた。 5級ルートなので、クライミングシューズじゃないと不安なため、ザックに忍ばせていたが、山靴でこれぐらい登れないでどうすんの?と言われ、封印。アイゼンを付けるのかと思ったが、結局爪が掛かるような場所も草つきなく、モノポイントならまだしも、縦走用アイゼンは必要なかった。 準備中、何と私のルベルソが無い。夫に任ていた自分が悪い。役割分担していたため、クライミング用具の確認をしていなかったのだ。仕方なくカラビナ2枚のイタリアンヒッチでビレイ。初めてなのでうまくいくか不安。1P目リードが始まったが岩が非常にもろく、落石に緊張が高まる。登りだし4m位の所で、妙に岩を確認している。  なんだ?いつもに増して慎重にリードしている。その緊張感が伝わりビレイにも気合が入る。無事1P目リード終了。ついに自分の番。登り始めるも、持つ場所全てグラグラする。難しさ倍増。そして登り出し4mの所で手前にホールドを引っ張ると洗濯機程の岩が私の太ももにバウンドして落下。一緒に落ちなくて助かったが、私は本谷にいる人を殺してしまった。と瞬時に悟り、青ざめた。が、取付き地点で大破。助かった。 この後、呼吸が早くなり一気に集中力が高まる。 2P目はトラバースで悩んだが、岩は硬く快適だった。ビレイはイタリアンヒッチで上手くできた。記 宇野フ

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DSCF3268ダイレクトは右端

DSCF32691p目取付

DSCF3270本谷パーティーが見える

DSCF3272草付テラス

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