2015.8.8 札的沢
メンバー L大城、大屋、他1名
コースタイム 6:50 車止め C175 7:50 30m 大滝
8:20 三の沢出合い C415 9:15 C610二股 10:30樺戸山山頂 休憩30分
11:40 P844~P861 コルより下降 13:30三の沢出合い 13:40 30m大滝
16:40 車止め
ポンクワウンナイの予定だったが、増水の影響があるかもしれないと予想し、札的沢に変更。本流を詰め、三の沢右股を下降する計画を立てる。
札的駅より林道を詰めると車止め。2、3台が限界の駐車帯。林道も途中まではいいが、腹をすることが一回あり、普通乗用車は厳しそうだ。そして、車止めではアブがわんさか。
逃げるように林道跡を進む。砂防ダムがたくさんあるため林道跡をつかい砂防ダムを超えていくが、踏み跡程度、やや崩壊しているとこもある。1の沢をすぎ、二の沢をすぎるとやっと砂防ダムが消える。右も左も急に狭くなり、徐々に滝が現れる。
問題なく直登。
そして、30m大滝のお出ましだ!!
直登は危ないかなと思い左岸から高巻く。ところが思っている以上に滑る。残置ザイルもあるが相当古くて信用がならない。
ゆっくりゆっくりと這い上がりなんとか全員高巻き終えた。登っての感想はここからの下降は辛いという事実。そこで滝の落ち口にむかうとしっかりとした支点がうってあり、帰りはここから懸垂をして下降することにした。そのまま突き進むと、ミニゴルジュやら滝がたくさん現れる。どれも直登できた。
大屋さんには何度かお助け紐をだして突破。この沢は紫陽花が綺麗でとてもルンルンな気持ちになれる。三の沢出会いも越え、滝をどんどん突破していくも一箇所ツルツルの滝に上がれず、K氏にお助け紐を出してもらう。
C610二股からは藪が濃くなり一気に源頭チックに。でも水流はとても冷たい。
原因はC760の地面から湧き出ている水。この沢はここから水流が発生している。そしてこここで二股となる。当初ではC720の二股を左に行く予定だったが間違って通り過ぎてしまった。そこでとりあえずC760二股は左に行って見ようと試みるも、イタドリのみが植生するザレの急斜面。とてもじゃないが上がれる気がしない。そこでC760二股までもどり、右の沢を進む。斜度はあるが先ほどよりも楽で、ウドも生えている。ここはウド畑のようだ。
そしてザレ斜面に突入。フェルトでは刃が立たない。
必死にバイルで地面をさすがザレ斜面では役にたたず。数少ない小さな木やウドを頼ったりしながらなんとか笹薮帯にはいる。笹藪は最高だった。この安定感はたまらない。そして稜線にでてあっという間に山頂。山頂には三角点だけがあった。
ガスっていて展望はなかったけど達成感を感じる。まったりと休憩して、後半戦に挑む。
三の沢までは稜線の夏道をたどる予定だったが、夏道ではなく踏み跡だった。笹がおいしげり道がわからなくなることもしばしば。ここは大屋さんの出番。鹿のように進む大屋さんの後ろは快適だ。いつか大城も大家さんのように鹿になれたらと思う。
途中雨が降ってきて、早く沢に入りたいと思った。P844手前のコルから三の沢右股を目指す。草だらけの斜面を駆け下りていくように標高を下げる。すると徐々に水流が現れる。C670あたりから垂直に落ちる滝が現れる。
懸垂し突破。その後も似た感じの滝を超えていく。そしてC572で支点もない垂直に落ちた滝に遭遇。少し登り返して左岸にトラバース。緊張する場所だった。下降を続けるとおかしいと気づく。この沢は三の沢、右股ではなく右股に入り込む枝沢だった。ちょっとショックだったけど、まぁ無事に降りれたからよしとしよう。ガスの中、下降点を探すのは難しいなと感じた。
ほどなくC540にて三ノ沢右股と合流した。
そして本流までには10mの滝が3本。うち一本はクライムダウンが、残り2本は懸垂して降りた。
主に支点は倒木。やはりいつも大屋さんに支点を見つけてもらう。一緒にいくことで大変勉強になる。そして本流に合流し30m大滝に着く。
降りながらずっと考えてきた悩み。今回のロープは20と30の2本。
本当なら50m2本が欲しいところだが、この2本と細引きでなんとかならないものかと色々思案する。予定よりスムーズに進んでいるのでここで1時間半ほどロープワークを行った。得るものも大変多く、そしてビショビショになった。冷え切った体を動きながら温め、砂防ダム手前で先ほどのロープワークの反省会と休憩。
砂防ダムを巻くのが面倒になった一行はすべての砂防ダムを懸垂下降し車止めに戻った。
懸垂した数は合計20を超えたと思われる。帰りはつるぬま温泉で汗を流して帰る。
毎回沢にいくと本当に勉強になることが多くて、沢をやって一年たつが実りある1年になっているなぁ感じる。これからも沢にもっと行こう。 記 大城