2015.8.23-25 忠別川~ユウセツ沢~旭岳

2015.8.23-25  忠別川~ユウセツ沢~旭岳 メンバー:石井、大城他1名 8/23 0530旭岳温泉駐車場集合-0620天人峡発-0725最終砂防着-0940大曲 -1020Co900m核心の渡渉-1245大二股着-1830就寝 入溪前日まで台風15,16号の動きと日々の雨量をチェックして入溪日を向かえ た。旭岳温泉公共駐車場に集合して、石井車をデポして天人峡に向かう。天気、気 温共に上々の中、出発した。 羽衣の滝までの登山道が崩壊したため現在復旧工事中、当然、敷島の滝までの 登山道も誰も通っていないので荒れ放題だった。敷島の滝を越えてから入溪となる。 暫く行くと砂防ダムがあり左岸から巻いた。川幅も広く水量も多い。概ね左岸沿いを 行く。 大曲を過ぎると函が出てくる。右岸に渡渉して、ここでロープを付けて安全確保し てへつってから急流に入る。急流に逆らって前進するも20m奥が3mほどの滝にな ており直登は無理なので、途中で引き返し川の真ん中にある石に助けを求め転進 し、そこから左岸に渡り、ハーケンを打ってビレイ。ここが核心だった。 その後も左岸沿いをへつったり、高巻き(2回懸垂した)しながら詰めると、やがて Co1040m大二股に着く。大二股は左岸から右岸にロープを使って渡渉したが、使 わなければ流されるところだった、大二股に12時45分に着いたが、次の高巻きに 3時間かかるとの記録があるので、時間も早いが今日はここでC1とした。 時間もあるので大二股の傍まで行って、左股が絶対に登れないツルピカの函と膨 大な水量なのを確認した。右股の化雲沢川は忠別川の4分の1程度の水量と感じた。

急流をへつる

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核心の渡渉

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バイルを使ってのへつり

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大二股でロープを使って右岸に渡渉

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大二股の傍まで行って撮影

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大二股にてC1

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8/24  0400起床-0540C1発-0750高巻き終了-0905Co1200m屈曲点-1055 Co1270m二股着-1200Co1300m二股着-1305小白雲沢出合着-1435Co1570 第2ユウセツ沢出合着-1615Co1620m着(C2) C1から直ぐの木が繫がっている斜面を目指して左手から高巻いて行く。斜面を詰 めてCo1100mまで行くとネマガリダケが出てくるが、細い沢形がCo1200m辺りまで続 いており藪こぎも楽だった。Co1200m沿いは湿原だったので、楽に距離を稼ぐことがで き、Co1100mの崖記号の切れ目をGPSで確認しながら下る。左手に泥壁が見えていた が、潅木伝いに降り、川底には10mほど懸垂して降り立った。 ここから上流は巨岩との格闘、左岸の大岸壁を見上げながらCo1200m屈曲点の函に 出る。函の中は5つの滝があり、右岸から3つ高巻くと函は更に狭まるが、右岸の廊下 状を利用して行く。 Co1300m忠別川との二股は広い河原になっていた。Co1350m第1ユウセツ沢二股を 右股、Co1470m小白雲沢二股を過ぎると階段状の20m滝が現れ右岸の脇を直登。続 いて現れた25m、5m2段滝は左岸をロープを使って高巻いてから10m懸垂。 なおもユウセツ沢本流を詰めて行くと巨岩が積み重なった滝が現れ、空身で登ったが、 後続は無理と判断し、ロープでザックを引き上げから人も引き上げた。 今日のテン場をCo1620m辺りに決めC2とした。

廊下を行く

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Co1300忠別川出会い辺り

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25m、5m2段滝

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空身で登った巨岩滝

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8/25 0400起床-0600C2発-0635Co1750m二股-0755Co2070m北海平夏道着 -0835北海岳着-1015旭岳着-1120姿見の池着-1230公共駐車場着 とても寒い夜で良く寝れなかった。暖かい食事で体を温め、出発。 C2からはストックで行き、滑滝を登る。Co1750m二股を過ぎると水は伏流となる。途中 の沢筋に溜まった水に氷が張っており、昨夜が寒かったことを目の当たりにした。沢筋は 稜線まで続いてくれ北海平の夏道へ出る。北海岳から今日は雲ひとつ無い快晴なので、 トムラ、十勝、芦別、日高、東大雪等360°の展望が利き歓声を上げた。 旭岳では上川盆地が隅々まで見渡せ、こんなことは初めてだった。平日にも関わらず旭 岳への登山者が結構いて、人の多さに驚きながら姿見の池へ着いた。仕事中の会員K 氏と会い、沢の報告をする。姿見から旭岳温泉へひたすら歩いて下り、公共駐車場の横 に出た。とにかく天気に恵まれて、忠別川を無事に満喫でき良かった。

滑滝

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水溜まりに張った氷

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北海岳にて

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忠別川-ユウセツ沢は沢相が次々に変わり飽きなかったし、直登できる滝は少なかっ たが、へつりは楽しめた。失敗したら急流に飲み込まれアウトだから一手一歩を確実に 決める必要がある。急流渡渉、高巻き藪こぎも山勘で何とかなった。増水時は最初の核 心を渡渉出来るか否かで決まると思う。 これで今年の夏のイベントが終了した。(石井)、写真:大城、S氏