7月月例山行「夏山花めぐり」 緑岳・小泉岳

 

6:00 参加者9名集合

8:18 高原温泉出発

9:12 第一花畑着

10:16 緑岳直下(1710m付近)着

11:23 緑岳山頂着

12:10 小泉岳手前で引き返し

12:50 緑岳山頂着・昼食

13:20 緑岳山頂出発

14:05 緑岳直下(1710m付近)着

15:35 高原温泉着(入浴後、旭川へ移動)

 

今回の研修はごく平凡な場所での実施であった。そのためせいぜい4〜5人の参加者であろうと高をくくっていたのだが、結果的に9名の参加となった。特筆すべきは名古屋からC葉さんが初参加ということで、若干プレッシャーを感じつつ旭川を出発した。

 層雲峡のコンビニではおにぎりが売り切れるほどで、登山客が大勢押し寄せている事が判明。高原温泉に到着し、「最初は大雪山系で最も古い時代の溶岩崖(ようがんがい)を登る、云々」とそれらしいレクチャーをして出発。途中林床性の植物や倒木更新、火山性土壌とツツジ科の関係等を解説しつつ、第一花畑では見事なツガザクラ類をはじめとする高山植物の群落が見られた。北海道、特に大雪山系を知る登山者にとっては当たり前のような光景だが、なかなか本州では見る事ができない。C葉さんにとっては初めての広大なお花畑であったという事で、こちらも内心ほっとした。

 のんびりと山頂を目指し、到着。狙ったわけではないが、昨年に引き続き今年も標高年(国土地理院が2019mから2020mに誤差を訂正したため)である。偶然かもしれないが、普段以上に登山客がいたように思う。

 頂上から小泉岳方面に向かうと植生がガラッと変わる。ここからが核心部であり、緑岳〜小泉岳〜赤岳一帯は地下に永久凍土がある事が知られている。そのため貴重な動植物や珍しい周氷河地形が見られるのである。時間の関係で「条線土(礫地で大き目の石が一列に並んで見える。数万年に及ぶ凍結と融解の繰り返しによりできる、周氷河地形の一種)」が見られる前に引き返すことになったが、ホソバウルップソウやキバナシオガマ等が見事に咲いていて我々を楽しませてくれた。

 天候に恵まれ、拙い解説を快く聞いてくれた参加者の皆様のお陰で担当者としては何もいうことのない山行及び研修であったと感じている。この紙面を借りて皆様に感謝を申し上げたい。

(U久保)

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