2022-5-1~3 北日高神威岳(1,758m)~ナメワッカ岳(1,799m)往復

メンバー:CL:K藤  K野  M木  H千 他1

5-1(日)曇り 風6~8m/s 視界100m~数Km 気温2℃
タイム:嵐山山荘7:00―8:00びれい橋8:35―9:35神威岳北東尾根末端10:35(50分程偵察)―13:00P1,129m13:10―15:00C1,480m C1―16:00C1完了―17:00夕食―18:00就寝
 昨年の山・コースとも同じで計画したが天気予報は良くない。車でびれい橋まで入るとすでに2台駐車していた。出発30分後、帯広の人と出会ったが「沢靴でエサオマントッタベツ川からカールに登り引き返したが尾根の残雪はズタズタに切れていた」と言っていたがこの時期での沢靴は大変だったろう。1時間で神威岳北東尾根取付きの到着、昨年下山に利用したルンゼを見ると下部の残雪が無い、偵察すると下部には雪は無いが50mほど登ると残雪出てきてスノーシュで登ることができた。
 北東尾根に出ると風も出てきて入山初日とあってC1,480mをC1とする。

神威岳北東尾根の登り

5-2(月) 曇りのち晴れ雪(下部は雨) 風8m/s 視界1Km 気温3℃2:30
タイム:起床―3:30朝食―5:00C1発―6:45神威岳分岐7:00―11:20C1,600m C2―16:00夕食―17:30就寝
  夜半降雪が有り、10Cm程積もっていた。4時出発を予定していたが1時間ほど様子を見て出発、1時間半程で神威岳分岐到着、エサオマントッタベツ岳の頂上部は雲に隠れていて風が強いようだ。とりあえずエサオマントッタベツ岳に向けて再出発、雪庇を利用し進むことができた。しかし、中間付近に掛かると雪庇と稜線の間が開いており藪漕ぎ、時には100mの藪をスノーシュで漕ぐ。
 最低コルを越え、エサオマントッタベツ岳の登りに掛かると一層亀裂が多くなりこの先にも亀裂が見える。エサオマントッタベツ岳上部の雲の流れが速くこれでは昨年と同様になりかねない、正午前だが様子を見ることにし、テントを張る。一向に回復しない天候でここをC2とする。

亀裂の入った神威岳からエサオマントッタベツ岳への登り

5-3(火) 曇り時々晴れ 風8~10m/s  視界数Km  気温3℃
タイム:4:00起床―5:00朝食―6:00C2発―8:40神威岳分岐9:00―9:50C1跡10:00―14:45神威岳北東尾根末端14:55―15:35びれい橋15:50―16:40嵐山山荘
 天候は一向に回復せず、明日の天気予報も良くない。エサオマントッタベツ岳までは全員行ったことがあるので残念だが引き返すことにする。帰路はアイゼンでの藪漕ぎ、スノーシュよりスムーズに通過できる。往路の半分で神威岳分岐に到着、時間も早いので神威岳行こうとザックを置き出発すると思いのほか向かい風、それにここも雪稜に亀裂が入っており、ハイ松の藪漕ぎになりそうなので諦め、下山を続ける。C1跡地で休憩、この分では早い時間に下山できると思っていたがその先、雪面が柔らかくなりアイゼンが団子状となりスノーシュに替えても同じであった。仕方なくアイゼンで慎重に降りるしかない。結局、登りと同じ時間が掛かって林道に降りた。雨も降りだし引き返しの判断は正しかった。
 昨年もそうだがGWの日高は雪が少なくなっている気がする。地球温暖化なのか不明だが一ヵ月ほど雪解けが早い気がする。(積雪が少ないのか?)快適に日高の尾根を歩くのであれば4月の上・中旬が良い気がする。ただ、林道が何処まで入れるかの問題はある。 (記 H千)

帰路エサオマントッタベツ岳を振り返る