2022.5~6 十勝連峰縦走(富良野岳~オプタテシケ山)

メンバー:I井、D嶋 
タ イ ム:5/5   0730 白銀林道始点集合(I井車デポ)  → 凌雲閣Pへ移動 → 0815同P発 → 1100富良野岳 →1230上富良野岳 → 1500十勝岳 → 1540 鋸岳~美瑛岳間C1600m付近雪洞
5/6  0550雪洞発 → 0725美瑛岳肩 → 1230オプタテ西尾根 → 1255オプタテ頂上 → 1410ポン水無沢着-1615 車着 → 1640凌雲閣P解散

  GWは動ける4~8日の間、天気が良いのは5~6日のみとなったため、十勝連峰を1泊2日で富良野岳からオプタテまでスキーで縦走できればいいなと思い当初の計画を変更して偵察山行に行って来た。
 5日、白銀林道始点に車1台デポし、十勝岳温泉Pを出発。凌雲閣横から沢に降り、ここから富良野岳を目指して登って行く。先行パーティー(スキー3人、ツボ足2人)がいた。C1820m稜線で荷物とスキーをデポ。アイゼンに履き替え空身で頂上を目指す。約3時間で頂上を踏み、証拠写真を撮って下り、安全な所でスキーに替え、次を目指す。
 残雪を繋いで上ホロ小屋手前まで行けた。小屋の手前でスキーを背負う。大砲岩を超えてからまたスキーを履き、十勝岳直下を巻いて平ケ岳に15時20分、思ったより時間がかっている。テン場を探す時間だが、水に噴煙の影響が無い辺りまで行きたいので、鋸岳を超えてから下に見えた沢型の雪庇を目指して下降した。C1600m辺り、良い感じだったのでここに雪洞を掘ることした。雪庇の上部2.5mくらいが新雪の固まったもので、下部は氷化しておりスコップでは刃が立たない状態だった。雪洞を掘り終わって天井を仕上げていると、空が透けて見える感じだったが、2人だし何とかなると思い食事を済ませ就寝した。
 その後、ポタポタと水滴の音が・・・。穴が開いたら作り直そうかと言って寝ていたら、シャーと垂れる音。シュラフカバーだけのD嶋がジッパーを伝って中まで濡れてきたと・・・。そのうちにガサッと直径20cmくらい天井が抜ける。直ぐに、靴を履いて隣に穴を掘り直す。今度は、天井の厚みを取るため氷化した部分を削る。時間は掛かったが20cmほど堀り下げた。雪洞は何とか朝まで持ったが、実に寒い夜だった。
 6日、雪洞からトラバースして稜線に戻り、アイゼンに替えて美瑛岳の肩へ。肩から目指すオプタテを見通し、ここから沢筋に降りてオプタテの南面に登り返せる残雪が繋がっているので、ここから滑って行こうと言っていたが、何故か、石垣山の登りに向かっていた。ここからオプタテ西尾根までスキーを背負って行く。オプタテ頂上を踏んで1255分、西尾根途中からスキー滑走は楽しめたが、D嶋は沢まで歩き通した。ポン水無沢に降りてから車までは、割と滑りながら下ることができた。
景色も良く、天気の良い日を狙って行った甲斐があったが、思ったより残雪が少なく、辛い縦走となった。                      (記 I井)

富良野岳への登り

富良野岳頂上

上ホロから小屋、十勝岳方面

十勝岳から平ヶ岳方面

中央の吹きだまりに雪洞を掘る

天井が抜けた雪洞と新雪

ベベツからオプタテの方向

石垣山への登り

オプタテシケ山の山頂