2022.6.19 月例山行 岩研修

メンバー:M岸、P、K下、塩A、S飽、佐T、N川、古Y、H川、S木

 

場所:西岩峡

 

雨天延期になっていた岩研修を実施しました。

天気に不安はありましたが、雨に当たることなく充実した研修ができました。

 

以下、参加者感想。

K下さん

→先週からずっと雨予報でしたが当日は晴れて少し汗ばむ程。セルフレスキューと懸垂下降を教えていただきました。ドキドキの懸垂下降。なんとか無事降りれました。始まる前は初めてで少し緊張していましたが、和やかな雰囲気で、みなさんとても優しく教えてくださり、リラックスして参加することができましたありがとうございました。

 

Pさん

 昨年山岳会に入って初めての月例山行が西岩峡の岩研修でした。穏やかに山に登ることだけ考えて山岳会に入った私に、岩登りは想定外で、少し戸惑った覚えがありました。自分の計画通りなら絶対出会えないことだったので、新鮮だったし、私の人生ってどこに向かうのだろうと、不思議な思いもしました。今回の岩研修は非常に楽しみでした。沢登りの楽しさを味わいながらクライミング技術の必要性には十分気がつきました。初心者はなかなか外岩に出る機会もなく、一人では練習もできないため、登りたい気持ちがあってもクライミングジムに通うことしか出来ません。岩研修は私としては非常にありがたい計画でした。

 M講師に何がしたいのか、と聞かれて「登りたい」と答えたら笑われました。研修内容は、まず救助技術。M講師の丁寧な説明、的確な指示に従い、手順を踏んで、一人ずつ体験する形でした。実際、事故が起こり仲間を助けなければならない状況でどの程度落ち着いて手順通り進められるか分からないが、事故と救助という場面を想像することはできました。自分が登ることしか考えていない私としては視野が広がる研修でした。ひとつひとつ手順を踏むこと自体が私には難しかったし、ロープの結び方すらすぐ出来ませんでした。これからの課題が多い。そういう場面では技術だけではなく、自分が脱出することと仲間を救助することの間で、最善の順序と選択は何か判断しなければならない。M講師は淡々と語ったが、非常に重い決断だろう。経験者たちは、教本を参考にしながら1/3、1/5、1/7の力で救助する技術を研究していました。

 次に、懸垂下降は経験したことがあるが、相変わらず不安でドキドキする。ロープに身を任せる、という気持ちに少しは近づいたような気がする。M講師にチェックしてもらいながら進めたので、安心感があったが、これを一人でやれるかとするとまだまだ道が遠い。下にいる人たちがみんな私を見守ってくれているだろうと信じ、緊張して降りてきて周りを見たら誰も私を見ていなかったです。少し離れたところでみんな笑い話に盛り上がっていました。月に着陸した孤独な宇宙飛行士がこんな気持ちなんだろう(笑)。

 最後に、M講師にハングの登り方を見せていただき、その動きが美しく感動しました。やる気満々で自分もやってみたが、一歩も進めなかった。岩登りは、技術、握力、練習等々、登りたい気持ちだけでは到達できない奥深い世界の様です。

 私たちが間違っても遅くても根気強く丁寧に教えていただいたM講師、岩研修を計画しあらゆる場面でさりげなくサポートしてくださったSさん、「ふわっとビレー」「いまときの流行り(の装備)」について教えていただいたKさん、「落ちる役」を引き受けていただき、登ることやビレーについて色々アドバイスをしてくださった先輩の皆様に感謝を申し上げたい。とても楽しく、満たされた研修でした。

 

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