2023.1.14 層雲峡・錦糸の滝

メンバー:T、P、K下

7:00 層雲峡IC 8:00  駐車場 9:00  クライミングスタート 14:30 下山 15:20 駐車場
16:00 層雲峡IC 解散

 

 滝へ向かう車のなかで、今日はトップロープかマルチで上まで登るかどうするかという話し合い。前回のブルーウルフで全く登れなかったのに、マルチをしたいという気持ちが上回ってしまい、「やってみたいです」と言った後緊張が押し寄せてきて「大丈夫かな・・・」と登り始めるまで自問自答。。。
1P目。Tさんリード。Pさんビレー+回収、最後にK下。
行きの車の中で、「今日は刺さりやすく抜けにくい氷の状態でしょう」というTさんの言葉通り、刺さったアックスがなかなか抜けなかったけれど、逆に足は安定させやすかった。
もがき苦しみながらなんとか登る。支点地点に到着した時にPASをハーネスに繋げていなかったのに気づく。致命的ミス。Tさんが素早く対処してくださった。2点でセルフをとる。

2P目。Tさんリード、K下ビレイ、Pさん回収。
登り始めに少し体が出る部分があり足元が見えず怖かったけれど、あとは登りやすかった。

3P目、Tさんリード(Pさんビレイ)後、後続のパーティーに抜かされ、彼らの登攀+懸垂待ちになり待機時間が結構長く身体が冷え切ってしまった。彼らが懸垂し終わった後、PさんとK下で同時に登攀開始。
インナーグローブを持ってきたのにも関わらず待機中頭回らずつけ忘れており、いざ登攀となった時に指の感覚がなくなっていて焦る。3P目は氷が薄くところどころ穴が空いており、水が見える。氷に刺すと低い鈍い音がしてちょっぴり不気味・・・指の感覚がないのと、怖さで弱気になって「無理かも・・登れない!!」と弱音をはいている私に、ご自身も回収で大変なのにPさんが優しい声かけで励ましてくださり、とてもとても心強かった。登っていたらいつの間にか指の感覚も戻っており、なんとか3P目登りきる。登り切った〜!と喜ぶのも束の間、すぐに懸垂下降へ。
Tさんが懸垂下降の確認を復習してくださり、後続でリードで登ってこられた方のサポートもありながら、なんとか無事下山。。。 ザックの場所まで戻った時はほっとしました(笑)

 

Pさん、優しい声かけや励まし等、メンタル面のサポートありがとうございました。
とても心強かったです。 
Tさん、常に冷静に手取り足取りサポートしていただきありがとうございました。また、マルチに挑戦させていただき、本当にありがとうございました。
 今回の山行では緊張、不安、焦り等でいろんな事が頭から抜けてしまう事、弱気になってしまう事。冷静でいるメンタルの重要性、装備や安全確認の大切さを痛感しました。多くの反省点、課題が残りましたが、学びの多い非常に貴重な時間でした。そしてなにより、ドキドキしっぱなしで本当に楽しい時間でした。お二人に感謝いたします。(K下)

 移動中に全体の流れに対する説明を受け、現場に着いてからアイススクリューの設置及び解除の方法、アイスアックスの使い方、行動の際の姿勢、コール等について教えていただいた。3人の役割を確認してからクライミング開始。
 最初は私たちだけだったが、他のパーティも続々現れ滝は混み合い始めた。コールが聞こえなかったり、他のパーティと混乱する時もあり、私たちだけのコールを決めた。
1ピッチ目と2ピッチ目は一人ずつ登り、3ピッチ目は二人が同時にフォローすることになった。二人で歩調を合わせながら登ることはなかなか貴重な体験であった。終了点まで着き、懸垂下降。懸垂下降の経験はあるが自力でセットすることに不安があった。
T会長は何度も説明を繰り返したが、結局、T会長が降りてから終了点で出会ったガイドさんに助けてもらった。二人ともなんとか無事降りた。最後にロープを片つけたが、T会長に100点満点の中で20点もらった(涙)。 
 今回は、T会長の指導で初心者に対するマルチピッチの研修となった。技術、体力、精神力など、クライミングに必要な要素は様々だろうが、マルチピッチでは特に、各々の役割を完璧に果たすことが重要であると思った。そのためには、全体の流れがシミュレーションでき、その中で自分の役割を明確に自覚し、その都度必要な技術を不安なくこなさなければならない。もちろん実戦を通して覚えられる技術もあるが、一人で練習を重ね徹底しておくべきものもある。例えば、懸垂下降のセットなど。その点で反省の部分が多かった。今回は、楽しいとか面白いとかというより、少し重い気持ちとなった。一緒に登る人たちに対する責任感というか、自分に不十分な点が単に自分だけに終わらず他の人に影響を及ぼしてしまうことが改めて分かった。マルチピッチは「時間との勝負」というが、今回はT会長のきめ細かな指示を受けながらスピードは考えず登ることだけに集中した。しかし、スピードが求められる環境で自力でどの程度できるだろうか、まだまだ道は遠い(P)