三国峠から石狩岳 2023.1.2〜1.5

メンバー R家、S水、SakS原、Say

 

1日目 10:00駐車場発 13:30Co1676m 13:50C1着 15:00雪洞完成

2日目 5:00起床 7:00C1発 9:40ユニ石狩 11:00C2着 12:30雪洞完成

3日目 5:00起床 8:10C2発 9:10ユニ石狩 11:10C3着 

4日目 5:00起床 7:10C3発 8:40駐車場着

 

軽量化のためテントは持たず、雪洞で頑張ることにしたヤセ尾根登山隊。

5人入れるゴージャスな雪洞を掘るためになんとしても稜線まで上がらねばならない。


シンノスケ迂回線四ノ沢林道の入口を車二台分除雪したので、三国峠のヘアピンカーブからCo1676mに伸びる尾根に最短距離でアプローチできた。膝〜腿ラッセルを交代で順調に進む。尾根の途中から風が強くなり、全員目出帽を装着したが、稜線に着いた途端、物凄い低温と強風で初日にして全員凍傷を負う。ブリザードの中、良い雪庇がなく彷徨。「30分探して良い場所がなかったら下山」のタイムリミットが近づく中、良さそうな雪庇をなんとか見つけ、S原講師指導の下、C1作成開始。雪洞の中は静寂。


2日目も強風と低温。層雲峡は−25℃らしい。最強装備で雪洞を出る。稜線はスノーシューでたまにハイマツを踏み抜くが順調に進む。音更山に近づきたかったが、雪が少なく、雪洞が掘れる場所を優先するとブヨ沼手前の雪庇が良さそうなので、ここをC2とした。2日目ともなると、雪洞作りも要領を得て、5人が車座になれる天井の高いゴージャスな雪洞が完成した。



3日目、石狩岳アタックの朝だが、雪洞の外は荒れ狂うブリザード石狩岳どころではない。明日の天気も心配なため、撤退と決める。ユニ石狩の300mの登り返しは、風と雪が小石のように叩き付けてくるので痛くて辛い。まだ時間は早いので下山もできたが、年に1度のお祭りなのでC1の雪洞を再整地し、しつこく3泊目。



4日目、稜線はブリザードが突っ走っていて、最終便が一番酷い天気。昨日、C1まで移動してきて良かったと心底思う。下山はあっという間で、3時間半かかった尾根を1時間で下り、当麻ヘルシーシャトーで汗を流し解散。


軽量化したので登路は早かったが、雪洞が掘れる位置を優先すると行動に制限が出ること(2月にはどこでも掘れるようになる)。寝ているときは暖かいが、寝る以外の時間は寒い、など厳冬期の雪洞泊のメリット・デメリットを経験できた。また、女性だけのパーティーだと腕力がないので、雪洞はハードルが高いと感じた。(Say