エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山縦走 2024.5.1〜4

メンバー S藤ak、S藤ay

5/1 4:00東川発 8:10びれい橋 8:38神威北東尾根取付 13:50神威北東尾根ピーク 15:35エサオマン直下・1490C1

予備日を含む五日間で北日高のエサオマントッタベツ岳から中部日高のコイカクシュサツナイ岳を繋げる計画を立てた。

びれい橋を過ぎて200mほど進んだところが広い駐車帯になっており駐車。全く雪がない神威北東尾根を末端から取付く。シカ道がついているが、先頭はダニまみれの洗礼。1,100mから雪が出てきてアイゼンを付ける。無事に晴れの神威北東尾根ピークに着くが、時間も押し気味なので神威岳は行かず、エサオマンに向かうが、稜線の雪庇はところどころ崩壊し、シュルンドが口を開けている。廊下となった日高の両線を歩くのを想像していたので出鼻をくじかれ、崩れそうな雪庇の上を歩く人を見るのも、自分が歩くのも恐ろしくて仕方ない。神経がすり減って、この先が不安になった。ところどころヤブ漕ぎしながら頑張ってエサオマン直下のコルまで進んでC1。

5/2 2:30起床 4:30C1発 7:23エサオマン 12:00ナメワッカ分岐 1831 13:40春別岳C2
快晴、十勝側は暑いが日高側は爆風。C1からエサオマンまではヤブと雪庇を行ったり来たり。頂上からナメワッカ、イドンナップなどなかなか見られない山が間近に見えるが、南には巨人のような大迫力のカムエクが聳え、本当にあそこまで辿り着くことができるのかと弱気になり直視できない。更にエサオマン以南は雪が途絶え、ほぼヤブ漕ぎ。ナメワッカ分岐から春別岳は雪の上だと30分を見込んでいたが、ヤブと岩稜帯のアップダウン、更に爆風に煽られながら2時間近くもかかってしまう、ここが正念場だった。C2を1917まで頑張るか相談したが、このペースだと到着する頃には太陽も傾いてそうなので、春別岳の雪庇をC2にする。計画ではC2はカムエク冬尾根頭だがこの時点で半日遅れで、ここから更にヤブの濃くなるコイカクまでは到底届かないことがわかった。残念だがカムエクのガケ尾根からエスケープすることに決める。

5/3 2:00起床 4:10C2発 6:50・1917 10:30カムエク冬尾根 12:40カムエク 13:00・1910C3
三日目も天気は良いものの、相変わらず爆風で防寒テムレスをはいて出発したが寒くなりすぐ真冬用手袋に替え、ニット帽をかぶる。持ってきて良かった!岩稜帯とヤブを進むうちに、悲しいことにスノーシューの片方を失してしまった(どなたか回収してくれたら嬉しい)。雰囲気的にも今山行の最深部にいる実感が湧き、昨日ここをつっこまないで春別をC2にして良かったと思った。1917からカムエク冬尾根頭までは岩稜帯のアップダウン。冬尾根頭に着く頃には霧が濃くなり展望がなくなるが、ここまで来るとカムエクも近いので安堵の気持ちが強くなる。ニセピークに何度も騙され、ハイマツを漕いでカムエクに着く頃には雪が舞っていてびっくりした。風も一層強くまともに立っていられない。カムエク直下の雪庇をC3にして、3方向から風除けのブロックを積んだ。テントで休んでいると快晴になり、中部日高を正面に見れる絶好のテンバとなった。

5/4 2:00起床 4:10C3発 6:20ピラミッド 8:00ガケ尾根 13:40七の沢出合 15:50札内ヒュッテ 17:35ぴょうたんの滝ゲート着
カムエク~ピラミッドは3回目なので唯一緊張しなかったのはここくらいか。ピラミッドを越えてから突然ブッシュが細かく更に濃く、稜線もグッと細くなり、厳しい中部日高に入ったことを痛感した。頑張ってガケ尾根頭まで進んで、次回はここからコイカクまで繋げることを誓い、名残惜しくも稜線に別れを告げる。
ガケ尾根は名前の通り札内川までガケのように一気に落ちているが途中から背丈以上のササとなり、数え切れないくらいササの上を滑って転んで傷だらけ、ダニまみれで、なりふり構わず最後の力を振り絞って七の沢出合着。水を補給し、ぴょうたんの滝ゲートまで16kmの林道歩きとなる。集中して競歩で3時間半で歩ききったが、二人ともこの林道で酷い靴擦れになった。

ラッキーなことにカムエクピーク以外は四日間快晴に恵まれたが、誰にも会わなかった。U野ご夫婦がびれい橋からぴょうたんゲートまで配車をしてくださった。残すは難関の中部が丸々残ってしまったが、時期と作戦を変えて必ず繋げたい。計画に際し、ご助言いただいた先輩方、配車を申し出てくださったU野夫妻、30kg近い荷物を担いでくれた相方、素晴らしい経験をさせてくれた日高の山々に感謝。(S藤ay)