メンバー:U野、他1
12/5
22:45 札内ダム発
23:15 札内ヒュッテ C0
12/6
5:30 C0発
7:15~30 上二股
7:50 右沢出合
8:15 左沢出合
10:15 cont.930m二股
11:15 cont.1150m二股
17:30 コイカクピーク
17:55 夏尾根の頭
19:15 cont.1305m
21:00~20 上二股
23:30 札内ヒュッテ
12/7
8:20 札内ヒュッテ発
8:50 札内ダム
日高アイスも今年で3年目、恒例になりつつある。
最近の冷込み、雪の量もまずまずかと判断して日程を調整。
前日に札内ヒュッテ入りして日の出前にスタート。雪の量は適度だが、寒さが思ったよりマイルドで、流れる沢の水量も多めに感じる。上二股が近づくが、小さい枝沢の氷結状態もイマイチ。うーん、嫌な予感が、、、
とりあえず、上二股で長靴から履き替えて左股へ、次週予定の右沢出合はかなりの水量で流れており、かなり厳しい様子、さらに進んで左沢出合へ。
最初の滝は行けないこともなさそうだが、出だしで躓くのも嫌なので枝沢から巻く。
アイゼン装着で沢身へ、上部は釜持ちの滝が続いており、いつものロシアンルーレット的な登りを強いられそう。ドボンで一発退場である。
降りた途端に片足ドボン、アックス一本でぶら下がりなんとか耐えた。浸水はなく先に進めるが、釜周囲の氷結がかなり甘く、水深も泳げそうな程、、、
先が思いやられる。滝は夏に登った写真と照らし合わせて本流の位置を掴む。
次の滝も釜ドボン必至なので、側壁から巻くことに。上部に上がると同じような状況がしばらく続いてそうなので思い切って大巻きする。アイゼンで薮漕ぎの方が精神的にもかなり楽である。
沢に戻るといい感じの光景が広がっていて、やっとアイスクライミングになりそう!しばらく快適に高度を稼ぐ。このまま頂上まで行ければ、、、
甘かった!下部は適度な雪だったが、上部に行くほど吹き溜っているのか、狭い沢底には2m以上溜まっている。底なし沼状態のラッセルが続くようになり、ただただ時間が過ぎる。雪崩の心配はないが、この腰以上のラッセルをあと標高差600m以上するとなると、、、
こだわりはやめて早くピークに立てるよう、cont.1150m二股から尾根に逃げる。底なしではないが、笹に50㎝以上積もった急傾斜ラッセル8時間、ようやくピークに立てた。
途中、猛烈に寒く、全て着込んでも暖かくならない。軽く20℃はいってそう。冬型がきまり、風も強くなって視界も無くなって山はお怒りの模様。吹雪に煽られながら上二股へ下山、日帰りの予定だったが、ヒュッテでもう一泊、残った酒と行動食で生き返った。
やはり、日高アイスは各エリア、シーズンワンチャンスしかなさそうである。上部の雪の量から次週の右沢は来年以降に諦める事にした。
それにしても一昨年の右股の条件は奇跡だと改めて思った。データ取りが重要だと感じるので、細々とでも毎年行く事にしようと思う。
まだ誰も見たことのない景色を堪能できるのはとても幸せなこと。
また来年!(記:U野)
右沢出合
左沢出合
高巻き