2017.12.9~10 初冬期研修 上ホロ周辺

A班 CL菅原 近藤 大屋 宇野(ふ) 古山 B班 L 牛久保 林 佐藤(あ) 出嶋 中嶋 9日のみ 講師:菊地  宇野(吉)  10日のみ 講師:堤(拓)  谷岡

9日 6:30凌雲閣駐車場集合 7:00BC設営 訓練開始 15:00研修終了 研修はBC(砂防ダム)付近 ●菊地氏指導のもと、以下の内容を聴講・実技訓練 ①雪崩に関する基本的知識と事例 *起こりやすい地形、雪質ほか ②ビーコン操作方法 *雪崩発生→目視でどこまで流されたか確認→パーティーの安全の確保 →リーダー指示のもと救助開始(要救助者の所持品等を手がかりにする。) *救出は18分がリミット ・電波はリンゴ型に出る *ビーコンの矢印は要救助者の逆方向や、遠回りに導かれることがある *10mまで近づいたら、「テン!」と声を出し、リーダー等が救助を分担 *ビーコンに+標示が出たら、クロスサーチ(1秒間隔でクロスに動かし、捜索) ③埋没者救出法(斜面掘り出し→保温) *船方に掘り出す。(1-2-2の陣形、リーダーの指示により適時交代) *埋没者の顔が見えたら、交代しない。ツエルトを用意させる。 *タイムキープをする。 *クワ型スコップは掘った雪を後ろに送るのに便利 ③埋没者救出法(平地掘り出し) *実際に掘る練習 *埋没及び被救出体験 *ゾンデの感触体験(体のどこに当たっているか) →呼吸の確保のため、頭から掘り出したい。そのため、ビーコンは頭に近い場所に入れると良いが、デメリットあり。 *ビーコンは液晶側を体側に向けて入れる。 *インナー手袋には、薄手の使い捨てのゴム手袋(ニトリル)がオススメ。(オーバー手を脱いで、インナー一枚で作業をしたあとも雪をオーバー手の中に持ち込まないので濡れない)" ④北西稜取付付近まで歩き二日目の研修の確認 ⑤交流会 B班出島氏もつなべ・各種美酒

10日起床5:00  朝食6:00  研修7:10~12:00 BC撤去12:30  凌雲閣駐車場13:00(解散)  研修は八手岩末端付近

●堤氏指導のもと、安政火口付近において以下の内容を聴講・実技研修 ☆B班 朝食:出島氏カキうどん ①アイゼン歩行 *登りも下りもフラットフッティングを心がける →山側、谷側につま先を開く *ガニ股歩行 *下りはやや前傾姿勢。腰を引かないこと。ひざをやわらかく使う *滑落事故はアイゼンをロープや足に引っ掛けて起こりやすい。 →ロープの芯が破損したら以後使えないため、アイゼンで踏んだら必ず申告 *アイゼンを装着する際は、2段の足場をつくる。 ②ピッケル操作 *登りはピックが前、下りはピックを後ろにし、滑落停止がすぐできるよう *滑落停止:スピードがつく前はアイゼンで止める。スピードがついたら、足を上げてピッケルで止める。 →ピッケルを放してしまったら、手とひざで止めるしかない。 =5月の残雪期に雨具を着ていてスピードがつくと難しい。

ピッケル(スコップ)でのセルフビレイ *機能させるためのピッケルの埋め方、各種方法 *セルフビレイ器具の使い方 *スタンディングアックスビレイ、肩がらみ →下側の足をつっぱる *一番使う腰がらみ確保を練習 *斜面での休憩時はピッケルでザックを固定。

④スタカットクライム・コンテ歩行 *間隔は状況によるが10mほど *ロープの肩へのかけ方、各種持ち方(スリング・カラビナを利用) *制動力を増すためロープ間に結び目でこぶを作る場合もある

⑤雪洞見学 ⑥テント撤収

記 中嶋

10日 A班 菅原さんの滑落の経験談を踏まえながらの滑落停止訓練。訓練で出来ない事は実際に起きた場合にもできないという言葉に身が引き締まる。頭を下に果敢に滑落する古山君の若さに圧倒される。またピッケルが手元に無い場合の腕での停止訓練。実際に滑落した場合、冷静に対処できるか不安になる。その後雪洞堀。いかに楽に掘り、いかに暖かく過ごすか。数々経験してきた視点は大変為になりました。小雪と寒さで早めに終了し、テント撤収。 講師の菅原さんのお陰で有意義な訓練となりました。  記 宇野