メンバー I井(L)、D嶋、K山、A木、H川
12/29 7:30 黒岳ロープウェイ集合ー9:00 リフトー10:40 co1700雪洞ー 13:20 co1800辺りからスキーI井、D嶋、A木(そのまま下山)ー 16:30夕食ー18:30就寝
朝イチの黒岳ロープウェイの天気は運行開始と同時に晴れ渡り、 幸先が良いスタート。 と思いきやリフト乗り場で40分程足止めされるも快晴により談話 しながらやり過ごす。
7合目リフトからはスキー組にラッセルしていただきながらスノー シュー組は後ろからついて行く。
登っている途中で時折り、 風が強くなるも晴れ渡る空のお陰で苦にならないし、 むしろ居場所の存在意義が増すようだ。
そうして八号目辺りで、 雪付きの良さそうな場所を選んで雪洞を掘る事にし、 かなり居心地の良さそうな雪洞を作る事ができた。 A木氏の帰りのロープウェイの時間も気になるので少し休憩後スキ ー組は高度を上げるべく滑りに行った。
A木氏の下山確認をし、軽く宴会をしつつ夕食の準備をし、重い荷物を担いできた身体に、 温かく美味しいすき焼き鍋が充実した気分を押し上げてくれる。 そうして回復していく身体で翌日の天気を確認して早々に就寝。
12/30 5:00 起床- 7:00 BC停滞- 19:30就寝
前日の風の強さを感じる事なく雪洞の中は、 ほぼ無音で朝を迎える。 前日の就寝前に天気を確認していた時は30日は風も強く雪もつく 予報、31日の予報もイマイチの中での判断になっていたので、 無音に期待しつつ外に出るとかなり風が強い。 全員一致で早々に停滞決定。 そんな日は背徳感も無く10時頃から宴会開始。 K山氏が停滞の事も考えて沢山の食材やお酒を上げてきてくれたの で、難なくやり過ごす事が出来る。 時々外に出て空を確認してみると一瞬の晴れ間が気分を良くしてく れるとても良い宴会場となった。
12/31 4:30起床ー 6:30黒岳北稜アプローチー 7:40北稜取り付きー 14:00黒岳山頂ー 15:20ロープウェイ駅ー16:00下山
前日の一日中停滞の影響で天井が随分と下がり、 水気を含んだので夜半からK山氏の寝袋の上に秒針の如く水滴が落 ちてきていたようで、寝れずに朝を迎えた模様だ。そんな中4: 30に起き上がり、寝袋を片付けてから外に出ると風もなく、 暖かい。どうやら登る事が出来そうだと判断する。 朝食に力うどんでエネルギーを蓄え、 クライミングの準備をして北壁に向かう。 取り付きで2パーティに分かれて登り始める。
1ピッチ目 I井、K山ペアは通常ルート、D嶋、 H川ペアは通常より右寄りの直上ルートで灌木とクラックに悩まさ れた。
2ピッチ目 雪稜はバイルもしっかりと刺さり登りやすい。
3ピッチ目 出だしのトラバースがいやらしく、その後の直上も気を抜けない。
4ピッチ目 灌木の中を縫うように登り平らな場所でピッチを切る。
5ピッチ目 ここも雪稜で登りやすく、アンカーにてピッチを切る。
6ピッチ目 出だしが少しいやらしく、ドライなルートだった。
13:30頃に抜けて、14: 00山頂にて写真を撮りBCまで戻るも、 ロープウェイの最終が16:00なので、 スノーシュー組は早々に荷物を担いで駅に向かう。 スキー組はルート旗を回収しつつ駅へ。駅では、 爽やかになるひと時の飲み物で喉を潤し、 今シーズンはまだ雪の少ない黒岳の森を眺めながら無事に下山とな った。
今回、 こうして目標にしていた冬のマルチピッチをいいコンディションで 登る事ができたのも、計画を立てて頂いたリーダー、 装備の準備や安心出来るパートナー、 体力を考えて用意してくれた食担や笑顔にしてくれるメンバーがい て、 大変に充実した山行となり非常にいい年の締めくくりができた事に 感謝しかない。 これからもより安心されるアルパインをできる様に精進していきた いと思います。有難うございました。
(記 H川)