ピラトコミ山 2015.10.6

中部日高・ピラトコミ山(1587.5m) 2015.10.6 メンバー 芳澤、他1 タイム 5:43 札内川ヒュッテG→6:04 堰堤先150m,取付→7:05 尾根上c760→8:12 c1020→9:39 c1220→11:04 1508p→11:59 山頂 12:32→13:57 1194p→15:36 中札内静内線→16:23 ヒュッテG /登り6:16 下り3:51 総行動時間10:40

この山は長いこと地形図上で『ピラトミ山』と表記されていたが、最近『ピラトコミ山』と改められた。日高主稜線上、コイカクのやや北に1643m鋭峰があり、そこから北東に延びる尾根上に位置する。ネット上では、夏期に東面沢・南東面沢からの報告が散見される。今回、岳友O氏とトントンと話がまとまり、”全藪”で挑戦することとした。 ルートは山頂北東1508Pからの東尾根としたが、問題はこの尾根に上がる取付点だ。南側(コイカク川)からも考慮されたが…あかしやトンネルを通過し、札内川堰堤の約150mほど先のガレの詰まった沢筋が使えそうであった。取り付くとまもなく岩盤の小滝に出合う。登山靴では滑って一歩も上がれず、左の小尾根へと逃げる。登り始めた斜面は極めて急で、低灌木がある内はよいが、一部草付となるとかなりの緊張を強いられた。何度か岩盤を巻きながら辿ること1時間。死にものぐるいで尾根上c760に上がった。結果的にはここの登りが核心であった。帰りは下りたくない! それと比べると東尾根はあっけないほど歩きやすい。幅はせいぜい数m程度、ところによっては50cm程度のところもあるほど狭く、北側は概ねスッパリ切れ落ちている。しかしながら、狭いほど鹿道は明瞭であり、登山道を思わせる。ヤブは概ね薄く、数カ所岩場を巻く。ところどころ尾根が広くなると笹の海となる。といっても細くて丈も低い。ほぼピーカン・無風の下、まもなく左前方にはコイカク。右後方には勝幌が見えてくる。そして、左奥にルベツネ、右手には札内が…東尾根を辿ること4時間。やっと1508峰だ。ここらからは、やや”リンゴ畑”で厄介だが、すぐに鹿道が現れ、概ね七ノ沢側をトラヴァース気味に辿る。約50分を要して、待望のピラトコミ山頂に立った。約30分、青い空に浮かぶルベツネ・ペテガリ~コイカク~1823~カムエク~勝幌に取り囲まれ、極上の時間を過ごした。 下降は1194標高点から左に進路を取り、中札内静内線を30分歩いて帰着した。 確実に記憶に残る山行となった。   Y澤

IMG_4019 1 PA060003 取付のガレ沢                         コイカク~ヤオロ(中央左) 2  3 IMG_4063 右後方に勝幌                         急登に喘ぐ 13 PA060007 PA060010 比較的上部まで樺の大木        1600峰(左手前)、ルベツネ(右端)、1600右奥にちょこんとペテガリ 4 IMG_4067 PA060011 1807峰に突き上げる七ノ沢右股、ピラミッド、カムエクが重なる。            1508付近のリンゴ畑 PA060013 PA060003 (2) 快適な鹿道                          南望 PA060004 (2) PA060014 十勝平野方向                         ピラトコミ山頂からカムエクと私 PA060021 スライド4 帰路。札内二股橋からのピラトコミ