旭岳 周辺
2015.12.19
メンバー 大城、宮岸、双樹、加藤、竹内、菅原、他１
タイム
8：00旭岳温泉→9：40盤の沢1500m地点→滑降→11：00盤の沢1330ｍ地点→12：00旭平南西尾根1500m→滑降→12：40南南西方向1350ｍ地点→13：30旭平南西尾根1400ｍまでシールを付けてトラバース→滑降→14：20第二天女ヶ原→滑降→14：45旭岳温泉
暖冬に苦しむ中、今シーズン初の旭岳へ行ってみました。前情報として、「雪が足りなくて滑れたもんじゃない」とか、「第２天女ヶ原」まではピステンが入ったらしいとの情報あり。
実際は前日から降り続いた雪でピステンが完全に埋まっている状態だった。
スタート時点でHSTは４０CMぐらい、雪は一日中降り続いていた。
今回はテレマーク４名、AT１名、ボード２名の内訳。ビーコンチェックをして歩き出す。オルトボックスF1フォーカスをまだ使っている方もいたが、古いアナログビーコンは周波数誤差が大きくデジタルビーコンに発見されなくなる恐れがある。この点は要注意。
先行者のトレースを利用させていただき、第二天女ヶ原まで快適に進む。
そこで早くも一本滑ってきた２名パーティーとすれ違った。第二天女ヶ原から盤の沢左岸の斜面を見上げるが残念ながら藪だらけ。どこか滑れる場所を探しつつ、真っすぐ姿見目指して進むことにする。そこからはトレースがなくなり盤の沢右岸の夏道沿いをひざラッセル。
重くなかなか手ごたえのあるラッセルだが、トレーニングに燃える他一名(U氏)ががんがん先頭を進みトレースを伸ばしていく。「代わるよ～」と声をかけても代わらないので、ありがたく楽をさせていただいた。
CO.1500ｍで風が強くなり始め、そこから先は視界もなくなる。気温はー１５℃。とても寒いので早く滑ろうということになり滑降開始。
雪はとても深かった。深すぎてブレーキがかかってしまいスピードが出ない。スキーは何とかなるがボード組は止まってしまいとても苦戦していた。
パーティー内で滑降スピードに差があると統率をとるのが非常に難しい。無線の必要性を強く感じる一時だった。また、先頭が選んでくれたリグル―プ地点は沢底からわきに寄ってはいるものの、背後に大きな沢地形のある雪崩の走路内。地形をうまく使って安全なスキーツアーができるように改善する必要があると思う。
CO.1300mまで歩いたり滑ったりしながら下り。そこからシールとスノーシューで旭平南西尾根を登り返す。U氏がまたまた大活躍でガンガンラッセルしてくれる、全然代わってあげられず申し訳ない。ありがとうU氏！！
南西尾根１５００ｍ地点からは南西～南南西方向へ走る沢地形を滑る。
ここも吹きだまっていて、均一な雪質ではない。とても気持ちよく滑るが、たまに刺さって大前転。皆ころがり雪まみれになりながら楽しむ。
深い雪に一番苦戦していた加藤君が良い感じに滑って行った時が今回のハイライト。
「行け～！！」と叫ぶ皆の心は一つだった。
そのまま斜面をボトムまで落としたかったがCO.1350ｍより下は藪だらけだったので、シールを付けて旭平南西尾根上にトラバース。
CO.1400ｍ地点から第二天女ヶ原へ向けて狭い樹林の中を滑降した。
第二天女ヶ原からはトレースを辿り、一気に旭岳温泉へと滑りおりた。 記 双樹
