トムラウシ山 2019.9.8-9

トムラウシ山 2019.9.8-9

メンバー CL近藤・添田・川原

ずっといつか行ってみたいなと思っていたトムラウシ。気もち的にも距離的にもはるか遠くてなかなか行く機会をもてずにいたのですが、今回初めてのトムラウシであり初めての山テント泊でもある添田さんと川原を、リーダーの近藤さんが率いてくださいました。 天気は快晴。旭川の気温が32℃だったこの日は、9月とはおもえない夏の暑さでした。トムラウシ日和!

【9/8】

8:00 トムラウシ温泉短縮登山口出発 9:50 カムイ天上 12:30 コマドリ沢 14:20 前トム平 17:10 南沼キャンプ場 18:00 トムラウシ頂上

4時に東川を出発。登山口に着くともはや20台以上の全国各地からの車がとまっていて、こんな山奥にこんなに人がとひとり驚きます。100名山さすが。のぼりはじめから晴天で、とっても暑いです。

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カムイ天上

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カムイ天上〜コマドリ沢間

新得側のやまなみを眺めて小休止。あれが石狩岳か、二ペソツか、…といちいち感動。写真は十勝連山。空が秋の雲でいっぱいです。 小休止、おしゃべり、様々なおやつ。のどかな山歩き。平均のコースタイム程度のゆっくりしたペースで歩きます。

コマドリ沢 暑くて暑くて沢は天国でした。登り下りの登山者でとてもにぎわっていました。沢はここからすこし下ったところではもう枯れていて、ここで食事用に水4ℓをくみました。

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コマドリ

すぐちかくにシマリスが。カメラマン添田さん大興奮!あざみを食べようとしていてかわいかったです。

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コマドリ

こちらで登山道の整備や携帯トイレの普及などで山に入っていらっしゃった新得山岳会のパーティと出逢いました。

コマドリ沢を過ぎたあたりからのぼりが急になりはじめ、足元に注意をようする岩場も次々あらわれ、いよいよ本番、という雰囲気。徐々に足腰に異常を感じ始めるメンバー。コースタイムを大幅に遅れはじめるけれど、ゆっくり慎重にすすみました。 無事たどり着けるかとすこし不安でしたが、景色はいつでもどこでも、前もうしろもきれいだったので、すすめないならと十分に景色を満喫しました。紅葉がすすんでいて、秋の光の中でうつくしかった。

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コマドリ沢と前トムの分岐のあたり

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イワウメツツジの紅葉

前トム平から先は、15時を過ぎ、月も見えはじめ、夕方の気配に変わっていきました。別世界みたいな空気。

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ふりかえると石狩岳~ウペペサンケ山の景色

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トムラウシ公園 このあたりも紅葉がとてもきれいでした。

この先の岩場で、疲れからか何度か道を見失いながら、予定より2時間以上遅れて南沼に到着したときはもうあたりが暗くなりはじめていたので、急いでテントをはって頂上へ。日の入の登頂にはぎりぎり間に合いませんでしたが、山頂付近では息をのむような風景をまのあたりにすることができました。

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頂上付近の岩と、夕方の光、月

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山頂付近から、十勝の山々の眺め

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山頂から、旭岳

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頂上!

南沼のキャンプ場は自分たちも含めてテント5張り。新得山岳会テントの隣にテントをはらせていただき夜ご飯時に交流させていただきました。新得山岳会のトムラウシ愛のつよさに頭がさがるなあ。予報に反して夜になっても無風で穏やかな天候だったが、夜ご飯を終えた21時前ごろから急に風が強くなる。山泊初の添田さんとわたしは、風の音とゆれるテントがこわく、このまま帰れないのではとの恐怖で眠れぬ夜だったのですが、あとになって熟睡されていた近藤さんに、山ではこれくらいたいしたことないと聞き、ひとつ勉強になりました。夜のあいだも気温は下がらず、暖かかったです。

【9/9】

6:30 南沼キャンプ場出発 8:00 前トム平 8:40分岐 9:15 コマドリ沢 11:30 カムイ天上 12:50 登山口

4時に起床するも、風の強さと見通しの悪さで、もうすこし明るくなってから行動しようということで4時半すぎに起床。風はまだ強いけれど歩けないほどではなくって、朝ごはん、パッキング、携帯トイレで用足し、慣れないので朝は忙しい。ガスで見通しが悪いなか6:30に出発。岩場など道をまちがえてしまいそうな箇所がいくつかありましたが、そういう場所の整備をされながら新得山岳会の方たちは下っていらっしゃいました。下ってくると風もやみ、今日も晴れ。さいごまで暑かったです。下りはみんな足を痛めることもなく、ゆっくりとしたペースでしたが順調に下山することができました。途中の岩場でナキウサギを2,3回見かけたのですが、どうしてもいちばん見たいカメラマンの添田さんだけが目撃できず可笑しかったです。 材木を荷揚げする若い男性ともすれちがったのですが、登山道の木道や立札、ピンクテープやロープにはじまり、地元のさまざまな立場の有志の方々が愛情をもって手入れをしている山なのだなということが今回よくわかりました。

全体をとおして天候に恵まれ、美しい秋の大雪の景色をパノラマで楽しむことができた山行でした。あこがれのトムラウシを満喫できました。ありがとうございました。

(川原)