2015.1.27-29 凌雲岳 北尾根

メンバー 宇野吉 他1 1/27 14:30 白水橋 雪 15:15 第1の橋 15:50 781m上流2股 C1 1/28 4:30 起床 6:55 C1 発 前夜20cm雪積もる -15℃? 10:15 稜線に出る 1280m付近 曇り風強い 11:15 1460mコブ 13:10~:50 1620m付近東面雪庇下に半雪洞 C2 1/29 3:30 起床 夜はかなり冷え込む 尾根上に出るとすごい風で夜明けまで様子を見る 7:30 C2発 強風のため下山 曇り、雲の切れ間から青空が見える -20℃はあったと思う 8:30 稜線下降地点 雪煙の中凌雲がわずかに見える 10:00 林道着 10:55 白水橋

凌雲北尾根は以前、単独ワンデイで挑戦したが、悪天で敗退していた。今回は泊りなので、余裕を持っていけるだろうと思っていた。 初日、仕事明けで昼過ぎに層雲峡駐車場で待ち合わせだが、30分ほど遅れてしまった。天気は、雨のち吹雪と最悪で、時間も時間でどうしようかと車内で暫し作戦会議。結局、この日は林道終点で泊まることになった。白水林道入口付近のスペースに駐車し、林道をスキーで進む。トレースはなく、重ためのすねラッセル。取付きを781m上流二股の尾根と決め、その基部の大岩の裏にテン場を作る。風も当たらず、いいテン場だった。 翌朝、かなり冷え込み、雪は20㎝程積もったようである。今日はとりあえず行けるところまで。最初はかなりの急登で、一息つくまで苦労する。その後も度々の急登を繰り返し、尾根に上る。結構冷えている、20℃近くあるのではなかろうか。ここからも、すねから膝のラッセルが続き、思いのほか時間がかかる。上部の視界はあまり効かず岩稜は見えない。13時過ぎ、第一岩峰手前1620m付近、さてどうしようか。ここからはスキーは使えず雪も深そうだが、硬くなるかも・・でもずっとラッセルだったら・・このまま頂上をぬけて石室まで・・天気も悪いし下山して明日はアイス・・いろいろ出たが、結局明日の朝一で時間を決めアタックをかけることにした。雪庇下に半雪洞を掘り、無風のテントへ。山でこんなに寒いのは久しぶりな気がする。テントも上半分は濡れているが、下半分は凍っている。早々からの宴会で鋭気を養う。夏シュラで今晩は眠れるかな。やっぱり結構寒く目が覚める。3:30起床、すごい霜だ。無風なので気づかなかったが、尾根上はかなりの風が吹いていた。とりあえず明るくなってから判断することとしてアタック装備で待機した。6時過ぎ再び尾根に出るが、風が強く危険と判断、下山もどうかという感じで、退却を決定。あるもの全て着込んでの下山となったが、寒い、20℃を下回っていそうだ。尾根の下り口でようやく1枚脱いだ。雪煙の中についに北尾根の全貌が明らかになった。かっこいい、近いうちにまた来たい。いよいよ急斜面の下り、地形図と相談しながら行きやすい所を選んで下りる。よくこんな斜面を延々と登ってきたものだ。途中、沢に地熱の噴煙が見える。ようやく林道に出てシールを外すが、トレースは埋まっており快適とは言えなかった。 今回も残念な結果となったが、厳冬期の大雪の恐ろしさを垣間見た気がし、また、ここに登りたいという気持ちも大きくなった。次回はいつかなあ DSCF3061 IMG_3029

DSCF3064781m上流二股の尾根取付

 

IMG_3035尾根上手前の急登

IMG_30371461m手前

DSCF30681559m下

IMG_30391620m 第一岩峰手前に半雪洞1461mからこの付近まではどこでも宿泊適地である DSCF3073

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第一岩塔

DSCF30811559m付近

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IMG_3052  DSCF3090沢形を下る