氷のトンネル沢(藻興部川ウェンシリ岳東面) 2021.8.29

氷のトンネル沢(藻興部川ウェンシリ岳東面) 2021.8.29

メンバー:I井、D嶋、M岸
タイム:
6:10 キャンプ場
6:30 氷のトンネル
6:40 1つ目の滝
8:40 雪渓高巻き 9:40
左岸高巻き
11:00 下降、650m大滝 12:40
6mの滝、噴水の滝 14:20
17:00 ウエンシリ山頂
18:45 キャンプ場

林道終点近くに快適キャンプ場と同じ造りのトイレがあったがこちらは既に管理されていないようだ。

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入渓から程なく雪渓の残骸を超えて進むと氷のトンネルが現れる。

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最初の5m滝、左岸を登るがいやらしすぎて早くもロープを出してもらう。ここで落ちてしまうと全てが台無しになる。
順調に進むがCo600m付近大きな雪渓にぶち当たる。

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手前の崩落した雪渓に登るとその奥に6~7mの垂直な滝が控えている。恐らくシャワークライミング必須だ。
その上部にある雪渓に上がる術も滝の両岸の岩に隠れて不明なので右岸をロープを出して高巻き雪渓に上がることにする。灌木の無い泥と草付と岩盤しかない崖をI井さんのリードで トラバース。

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雪渓上部に登るもその雪渓はすぐに途切れており、Co650m大滝まで数か所途切れている様に見えた。
しかも1つ1つのスケールが大きく雪渓上にちゃんと登れるか微妙だ。
もしくぐるとしても途中に滝があれば真っ暗な中で滝登りをしなければならないかもしれない。
ということで、左岸を延々高巻きすることに。

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1時間絶対に落ちてはいけないトラバースを続け、大滝が見えるポイントで雪渓下へ懸垂下降した。

(もう滝の上までトラバースでいいんじゃない?)と思ったが、そういうものではないらしい。

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1ピッチ目で雪渓上に、2ピッチ目で沢まで下降。当に奈落の底に降りてゆく感覚だ。

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大滝は5mくらい登ったところからのビレイ開始で1P35m、2P10mくらい。

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M岸1P目登るも、3ピン打ったところでスリングとビナを使い果たしたことに気が付くというバカをやらかす。
2P目は滝の落ち口近くで垂直の部分がちょっといやらしい。

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大滝はシャワークライミングだったが水量が少なく、気温が高いおかげで水が多少ぬるく救われた。が、大滝を登った直後から細い滝がひたすら連続しており全く休まる気配がない。
容赦なく連続する滝の幾つかは直登せずに高巻くことになったが、これらも絶対に落ちてはいけない斜度なので灌木をつかむ手がパンプする。先の1時間トラバースで相当使用しているのでかなりヤバイ。

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4mのチムニー登りの滝で落ちたがとりあえず無傷、ロープを垂らしてもらい難なく超える。
7mの垂直の滝はI井さんが取り付くも苦戦する、ビレイしながら今日一番祈った。

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2番手以降はチムニー&突っ張りですいすい登ってしまったが、安心して突っ張れるのはあくまでロープがあるからだ。

 

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水が途絶えた後も灌木につかまりながらの源頭登りだが、相変わらず斜度があるのでスリップするとどこまでも転がって逝ってしまう。

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少し左に寄りすぎたので右寄りにトラバースしながら登ると唐突に山頂に出る。ここは裏切られない感じがイイ。靴を履き替えて下山。
行動時間12時間30分

記 M岸