2023.9.9〜11 南アルプス 白峰三山縦走

メンバー :S藤ay、他1
友人が山梨に引っ越したので、以前から憧れていた南アルプスの縦走を計画した。
7月に同じルートをAO木さんが行っていたのでアドバイスをもらい参考にした。

9月9日(土) 8:30奈良田バス乗車 9:35広河原登山口 11:48白根御池小屋 14:30肩の小屋、C1設営
下山先の奈良田に友人の車をデポし、バスで広河原登山口へ向かう。登山口からしばらくはブナとコケの美しい森を登っていく。屋久島のように緑が濃く、想像していた以上に綺麗で高まった。500mの急登“草滑り”もあっという間に登り、稜線に出ると南アルプスの女王”仙丈ヶ岳”がデーンと出迎えてくれた。北岳バッドレスはガスで見えなかった。ここまで来ると標高が3000m間近なため、呼吸が少し苦しくなり高度を実感した。
14時半、賑わう肩の小屋に到着。トイレが近いテンバは混んでいたが、遠い方はガラ空きだったので迷いなくそっちを選んでテント設営(尿瓶最高)。楽しみにしていた生ビールも3杯呑んで、ウクレレ奏者が場を盛り上げてくれたり、北海道にはない山の楽しみがあった。落陽が迫ると一面アーベンロートの雲海となり、富士山、南アルプスが続々と姿を現せてくれ、無風の夜空には天の川が瞬いた。
9月10日(日) 4:00起床 6:00C1発 7:00北岳 10:30間ノ岳 12:45西農鳥岳 13:30農鳥岳 14:15大門沢下降点 16:40大門沢小屋C2設営
テントの中から、富士山とご来光を見ながら朝食を食べる。なんと贅沢なテン場だろうか。テントを撤収し、快晴の北岳に登頂。山頂はたくさんの人がいて、周りの人に山座同定をしてもらう。北アルプスの槍ヶ岳、御嶽山など教えてもらい、日本アルプスの立派な山容に感極まった。
北岳以南からはパッタリ人がいなくなり、僅かに残る高山植物を愛でながら静かな稜線歩きを楽しんだ。「ここはカムイミンタラか?」と錯覚するような岩塊斜面や、大きなカールがあちこちにあり、どこを見ても楽しかった。稜線から大門沢小屋までは一気に2000m下るが、整備された北岳と違い、登山者が少ないのが頷ける。16時半、膝が痛くなった頃、小屋に到着。残念ながら生ビールはないので、缶ビールで乾杯。テン泊者は少なく、この日も天の川が見えた。
9月11日(月)  5:00起床 6:45C2発 10:15奈良田駐車場着
7時前にC2発、テンバから富士山が見えた。沢沿いの道を過ぎると、ヒノキとブナの美しい森となり、10時、奈良田着。雰囲気の良い奈良田の里温泉に入り、芦安山岳館に立ち寄り、帰路についた。
人が多いのを心配していたが、時期が中途半端だからか日曜なのに大雪山と同じくらい人が少なく、テン泊は尚少なくとても快適に過ごせた。
公共交通機関が発達していて行きやすいことが分かったので、また色んな山に行って日本アルプスの地図を頭で描けるようになりたい。(S藤ay)