2015.8.30-31 赤岳沢

2015.8.30-31  赤岳沢 メンバー:石井、宇野(吉) タイム:8/29 1810 銀泉台に石井車デポ-層雲峡泊 8/30 0710入渓-0720流星ノ滝高巻き開始-0840チョックストーン滝-0925造林ワイ ヤー-1150Co1270三股-1330赤壁大滝(30m)-1440Co1830滝-1600テン場 完成 概要: 前日の夕方に銀泉台へ石井車をデポ。大事なバイルもデポしてしまい翌日痛い目 に遭う。 銀河の滝駐車場を7時過ぎに出発。石狩川から流星ノ滝を眺め、右岸の樹林帯の 繋がっているところを落ち口目指して高巻くルートとする。小1時間登ると落ち口に着 いた。落ち口から1個目の滝はハングしており登れないので、続けて巻いて20m懸垂 して沢床へ到着。直ぐにチョックストーンの釜に着く。水量が多く深い、宇野が飛び込 んでバイルを使って進むが流れに戻されどうにもならない。何回目かで漸くバイルが 決まり左岸側からチョックストーンに乗り移ることが出来た。石井は、お助けロープに バイルを付けて投げてもらい何度か挑戦するが登れず、引き上げてもらう。他会の記 録では少し戻って右岸を巻いている。宇野はやはり凄い沢屋でもあった。 ここから先、小滝の連続した函を緑色の柱状節理と赤茶けた川底を眺めながら難な く直登して行く。柱状節理の函を抜けると広い河原のようになっており、何処でもテ ン場にできるようだった。Co1270三股までは何も無い。 三股は真ん中の沢が本流、直ぐに15m程の滝が現れるが直登できる。次のチョッ クストーン滝は登るのは無理だと思ったが、宇野がロープを引いて空身で左岸側か ら登り、マントル返し手前でランニングを取り安全確保してからマントルを返した。流 石の登りだった。二人のザックを引き上げ、石井も空身で登った。 ここから一度右岸を高巻いて20m懸垂する時に、沢の屈曲点奥に赤い壁を落ちる 30m大滝が見えた。遠くからだと登れないかと思ったが、近づくと左岸にルートが取 れロープ無しで難なく登れた。 その後、滑滝が続き気持ち良い。Co1830屈曲点の10m滝を左岸から登るともう滝 は無く、万年雪の雪渓を辿って源頭に着いた。 時間的に今日中の下山も可能だったが、折角なのでこの地での幕営を決める。 夕食は米を炊いてのカレーライス、美味しかった。

8/31 0450起床-0610テン場発-0645赤岳山頂-0730コマクサ平-0820登山口 着-0930銀河ノ滝駐車場 8/31 起床してゆっくり朝食(餅入り雑炊)後、出発。途中で水を補給して赤岳山頂を 目指す。誰も居ない山頂で記念撮影後、銀泉台へ下山し、銀河ノ滝駐車場に向かう。 余りにも早い下山時間だったので、層雲峡のクラックを1本登ってから帰ることにして 移動した。 DSCN4578DSCN4588DSCN4596DSCN4598DSCN4605DSCN4607DSCN4636DSCN4653DSCN4655DSCF3586DSCN4664DSCN4667DSCN4672DSCN4692DSCN4700DSCN4703 終始トップを行く宇野に一度も追い付けず、腹が減ったと休憩を頼んだ。10年以上振りの宇野との山行だがやはり若手ナンバーワンだった。(年の差を感じさせられたw。)(石井)

今回、ついに石井さんとの山行が実現できた。なんだかんだで行ける機会がなく?2年越しの実現である。80周年山行の時に、今月末一緒にどうですか、とお誘いした。最初は日高の沢でもと考えていたが、石井さんより赤岳沢どうだい?とのこと。 赤岳沢?日高の沢しか頭になくピンとこなかった。流星の滝の沢と言われ、帰ってから記録を調べたところ、なかなか面白そうな沢だ。この時期は雪渓も少ないのでさらに難しいかもしれない。 俄然乗り気になり石井さんに連絡、初日は仕事明なので半日しか使えないため、念願の層雲峡デビュー 天狗の挽き臼を登ることになった。 いつもは判断を迫られたとき自分一人で考えることが多いが、今回は石井さんが一緒で、安心して終始相談しながら進めたため、時間のロスもほとんどなく、非常にスムーズに遡行できた。石井さんとでなかったらこのタイムでは下山できなかったであろう。 赤岳沢は泳ぎ、へつり、高捲き、懸垂と総合力が試されるなかなか面白い沢だった。何より、源頭の景色の綺麗さ、大きさは格別で、天国に迷い込んだような感覚であり、まさに神々の遊ぶ庭であった。こんなところに泊まれて最高だった。日高の沢に登ることが多いので、大雪の山の大きさには本当に驚かされた。クラック、沢と、とても充実した3日間だった。 石井さん、冬壁などこれからもよろしくお願いします。(記 宇野(吉))