初冬期研修カミホロ周辺 2016.12.10~11

1日目CL宇野吉彦、大屋、添田、渡邉あゆみ、谷岡、双樹、秋山、出嶋、古山 2日目CL堤拓哉、近藤照衣、大屋、添田、渡邉あゆみ、谷岡、双樹、古山 (10日のみ参加3名、11日のみ参加2名、総勢11名)

12月10日 6:00十勝岳温泉駐車場集合 6:30発 7:00ヌッカクシ富良野川ダム横BC設営、訓練開始、15:00訓練終了、16:00BC 12月11日 7:00BC集合、7:30訓練開始、12:00訓練終了、13:00BC撤収~解散

今回、当日直前に体調を崩された3名、その他の理由で参加できなくなった方等がおり、その中で元々のCLだった菅原さんは多忙な中、全ての段取りやBC内ガソリンストーブ縛り等楽しい企画を考えていただきました。(ガソリンストーブを扱える人が少なすぎるということで今回はガスになりました) 当日参加者全員「来れなかった方々の分まですばらしい研修にしよう」という面持で十勝岳温泉駐車場に集合しました。その思いに応えるかの如く、上ホロカメットク山が朝焼けに照らされ、美しい姿を見せたりガスに隠れたりしていました。 BCを設営し、さっそく訓練開始。 初日は雪崩トランシーバーのトレーニング、埋没体験、ピットチェック、積雪観察、スキーソリ搬送と内容の濃い訓練を行えました。 雪崩トランシーバー訓練ではまず基本動作をしっかりと確認実践し、シグナルキャッチからプローブをヒットさせるまでのタイムアタックを一人一人行いました。機種毎の性能の違いを比較でき、大変参考になりました。 ちなみにメンバーの使用機種はピープス2名、アルバ1名、マムート6名と圧倒的マンモス率でした。 次に埋没体験。菅原さんの「体験したことのない人はぜひ埋まってほしい」という言葉。それを果たすべく全力で埋まりに行かねば。おそらく1mにも満たない埋没ですら、雪の中でもがいてもビクともしない。もがけばもがくほど無くなっていく酸素。脱出直前に焦って息を吸おうとすると一気に雪が口内に侵入し完全にパニック。埋没恐い。 皆埋没の恐ろしさを再確認した後、雪崩に会わない為にお勉強タイム。双樹さんのポケットから飛び出してくる様々な積雪観察道具に某猫型ロボットを彷彿させつつ最新のピットチェック方法や積雪観察を学びました。 日が傾きかけ、最後にスキーソリ搬送を実施。 シャベルとスキーで作成したソリの上にミイラになった谷岡さんを固定。皆で引きずり回す。倍力システムでスイスイ引き上げることができ感動しました。 初日の訓練を終え、皆でおいしい紅茶を頂いた後、お待ちかねの夕食。メニューは石狩鍋、もつ鍋、炊き込みご飯。うまい、うますぎる。お酒が入らなくなるくらい食べてしまいました。食担のお二方、美味しい夕食をありがとうございました。 宴会の最中、匂いに誘われたのかキツネの襲来を受け谷岡さんのブーツを持っていかれる。来年はキツネ対策を考えねば。(ブーツは朝無事に見つかりました) 9時を回ったあたりで宴会はお開き。冬季テント泊は初めてでしたが下ろしたてのテントのおかげか快適な睡眠をとることができました。

2日目、4:30起床。前日に天候が危ぶまれましたが、見事すばらしい悪天候に恵まれました。 朝食は前日の石狩鍋にラーメンと餅を投入。なかなかのボリューム感。そしてこれがまたうまい。 7:00にCL堤さん近藤さんと合流。三段山の斜面で訓練を行うべく移動を始めましたが、この吹雪では上で訓練を行うのは困難ということでBCまで戻り、近くの手頃な斜面で実施することになりました。 まずはピッケルの使い方、滑落停止、アイゼン歩行訓練。私は今までこういった指導を受けたことがなく、独学で何気なくやっていました。ここに来て初めて間違いやあいまいだった部分に気づくことができ、これだけでも非常に価値のある訓練に思えます。今まで生きててよかった。 そしてスノーボラードの作成、スタンディングアックスビレイを行い昼頃訓練を終えました。 名残惜しさを感じつつBCを撤収。本当に充実した2日間でした。皆様、お疲れ様でした。 体調が悪い中、計画・準備・お酒の買い出し等奔走して頂いた菅原章人様、ありがとうございました。(記:古山)

【一日目】 img_1930 dscn6720

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【二日目】 img_1921 img_1928