武華山 2022.6.26

メンバー:K野、Y野、P

コースタイム6:00 道の駅とうま集合→7:20 武華山林道通行止め地点到着→7:40出発→8:10登山口→8:25ライオン岩コース・東尾根コース分岐→10:10ライオン岩→10:45 武華山→11:15東尾根コースへ下山→12:50分岐→13:05登山口→14:05 林道通行止め地点到着 

 武華山は、2016年台風で林道が甚大な被害を受けて通行止めとなったが、2021年ライオン岩コースと東尾根コースが整備され通行できるようになった。詳しい状況については、北海道森林管理局のホームページに網走中部森林管理署が出している「武華山登山口に通じる武華岳林道の状況について(令和3年9月27日更新)」が親切である。 https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/apply/nyurin/kisei/mukadake.html 
要約すると、「国道39号入口から1500メートル地点で通行止め。通行止め箇所から2000メートル区間は林道が決壊して危険な場所がある。ライオン岩コースと東尾根コースは令和3年9月現在通行可能」とのこと。
 K野さんとY野さんも武華山には15年振りだそうである。国道39号線から林道に入る地点の標識が分かりにくいので、注意を払う必要がある。私たちが通行止め地点に到着したら既に車が2台駐車していた。支度をする間にもう一台、車が到着。スペースは、4〜5台駐車可能。
 雨になるか心配したが、晴れ、日差しは強烈、風も強い。7:40 に歩き始めた。林道はかなり損傷されており、林道の跡はあるものの、もう登山道化していた。通行止めから登山口まで崩壊箇所が4か所、一番大きく崩れたところは40~50mぐらいで、川まで10mであった。網走中部森林管理署は、「武華岳林道の復旧時期については未定」というが、将来この道を車で通ることは無理のようだ。林道には蕗がいっぱい。
 登山口に着き、入林ポストに記録を残した。20分近く歩いたらライオン岩コースと東尾根コースの分岐が出た。ライオンコースから登り、東尾根コースへ降る。結果的に、このルートが体に負担が低く歩きやすかった。イトムカ川の流れる音に耳を澄ませながら緩やかな道をゆっくり歩いた。K野さんに地形図とコンパスの使用法を教えていただいた。コースタイムを長くしたので、地形図を読みながらゆっくり歩くことを勧められた。段々傾斜がきつくなり、始めは草刈りもされていたが、急登の途中から昔の夏道が崩れ、新しいルートになる。どこに進めばよいか、迷いの末、K野さんが「目印に従って通行すること」を思い出してピンクのテープを頼りに、Y野さんが先頭に立ち道に辿り着いた。右側に大きな岩がありロープが張られているがそこに行かず、左側の大きな木があるところに向かえばよい。テープは頼もしかったが、もう一つぐらいほしかった。そしたら迷わずに済んだかもしれない。遠くのライオン岩と東尾根を望めながらライオン岩コースを歩いた。急登を歩くときには照り返しがすごく熱く汗びっしょり、幸いに風が汗を飛ばしてくれた。
 ライオン岩を目の前にして雪渓が少し残っていた。この季節で雪なんて嬉しい!Y野さんは少々興奮気味。わざわざ雪渓の上を歩き、ライオン岩に到着したのが10:10。遠くから見てもライオンには見えなかったが、近くで見てもやはりライオンには見えなかった。どこが頭でどこが尻尾なんだろう。しかも岩には植物がいっぱい根を下ろしており、岩の姿を少しずつ消していた。ライオン岩を後にして山頂に向かった。三角点を山頂と勘違い、お喋りとおやつを楽しんで、下山しようと足を運んだらすぐ隣の岩に山頂標識「武華山1758.5m」があり、慌てて撮影し下山。
 はい松が広がる東尾根はまるで野原のようだった。下山する間に、武利岳に繋がる道に会った。ずっと風が強かったが、武利岳に向かう岐でK野さんがほぼ飛ばされそうになり目が丸くなっていた。どんなに風が強かったかは、想像にお任せする。
 「降りでは少しスピードを落として欲しい」、K野さんとY野さんが「歳を取ったら降りが大変」と言い出し、強い山女達が弱音を吐くのが意外で可愛かった。東尾根コースは、道も広く、草刈りもしっかりされていて、安心して歩けた。道端にキバナシャクナゲ、エゾツガ等々、花が咲いており目も心も贅沢。後ろでK野さんとY野さんの話が聞こえたり聞こえなかったり、その声になんとなく落ち着く。12:50分岐到着、13:05登山口のポストに下山記録を残した。
 ここからK野さんとY野さんは手早く蕗撮り大会に入り、私も見習いで参加。水辺に近い、青い、蝕んでいない、切ったら水が出る、蕗を求め頑張ったが、同じ時間働いたのに、収穫量はあまりに違う。やはり蕗採りも経験が必要だなぁ。登山口から駐車場まで、行く時より2倍もかかって戻った。無事下山。コースタイム6時間半ぐらい。通行止め地点には手袋一双とストックの落し物があった。登る人も少ないのに、「この山は寄贈が多い」、K野さんが言う。地形図から蕗採りまで学びの多い山行であった。(記録:P)

林道の崩壊箇所

登山道化した林道

入林ポスト

武華山の山頂

遠くから見てもライオンには見えないライオン岩